超高級ホテルにコンビニウェア専門店……「ブルーフロント芝浦」開発の戦略とは?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/4 ページ)
9月1日に開業したブルーフロント芝浦。TOWER Sのみのオープンだが、超高級ホテルやリッチなフードコートなど、他の複合商業施設にはない特徴がある。その背後にある戦略とは?
オフィス空間や遊歩道にもさまざまな工夫が
商業施設に加え、オフィスにおいても快適に過ごせる工夫が随所に施されている。
1フロア約1500坪という広さを誇る28階の共用部は、フロア全体を活用し、入居する企業の社員がくつろぎながら利用できる多様な仕掛けが導入された。
リゾートにいるような感覚で働く「ワーケーション」をコンセプトに掲げ、コーヒーやアルコールを楽しめるカフェテリアを設置。入居する企業の社員が自然に交流できる場として機能している。また、サウナやフィットネスジム、共用の会議室も備えられ、働く人々が自然に交わり、新しいコミュニケーションやコラボレーションを生み出す場となっている。
14階には野村不動産グループの社員が使える、健康に配慮したメニューを出すデリカテッセン・カフェとして「アルモン カフェ」が9月1日にオープンした。港町をデザインコンセプトにゆったりと空間を取り、居心地の良いコミュニケーションプレイスを目指している。
野村不動産は本社移転に先立ち、竣工したTOWER Sに実際に出社し、快適なオフィス環境を構築するための実証実験を行った。その過程で得られた知見は、共用部のサービスや機能設計にも反映されている。
また、TOWER Sに先駆けて整備された、浜松町駅から続く「GREEN WALK」には、約200本の植栽が並び、緑豊かなプロムナードが形成されている。その一角にはカフェやイタリアン、グルメバーガーなど3つの飲食店が入居。決して安くはないが、洗練された雰囲気の路面店として、ランチはもちろん、隙間時間に立ち寄ってゆったりと過ごせる空間となっている。
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