インタビュー
なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」:インタビュー劇場(不定期公演)(1/5 ページ)
小学生向けの1000円超の分度器が話題に。精密測定メーカー・新潟精機が開発した「両面タイプ」「色分け」「0度合わせ」「快段目盛」の4つの工夫で、子どもも使いやすく保護者からも注目されている。
小学生が使う「分度器」といえば、100円ショップなどでよく見かける。分度器だけでなく、コンパス、三角定規、物差しなど、いろいろ購入しなければいけないので、保護者はできるだけ出費を抑えたいところだ。
にもかかわらず、1000円を超える高価格帯の商品が話題となっており、予想以上に売れている。精密測定機器メーカーの新潟精機(新潟県三条市)が開発していて、今年の7月に発売したところ「保護者からの問い合わせが多い」(同社の担当者)という。
商品名は「両面分度器 快段(かいだん)目盛」(半面1320円、全面1980円)。大きな特徴は4つある。
1つめは「両面タイプ」であること。表面は時計回りで、裏面は反時計回りである。2つめは「色分け」していること。表面の数字はピンク色で、裏面は水色である。3つめは「0度を合わせやすくした」こと。本体の下部に段差を付けていて、基準となる「0度」を合わせやすくしている。
4つめは「快段目盛」であること。分度器をよく見ると、目盛が階段状になっている。目盛の長さが「短→長」になる方向と角度が「小→大」になる方向を統一することで、読み取りやすくしたのだ。
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