AIでサポートしてほしい自治体手続きは？ 福岡県民845人に調査：LINEヤフーコミュニケーションズが調査

[秋月かほ，ITmedia]

　自治体サービスへのAI活用について、住民はどのような点に期待をしているのか。LINEヤフーコミュニケーションズ（福岡市）が15〜60歳以上の福岡県民845人を対象に、調査を実施した。

LINEヤフーコミュニケーションズが「AIと自治体サービスに関する意識調査」を実施（出所：写真AC）

AIでサポートしてほしい手続きやサポートは？

　AIでサポートしてほしい役所の手続きや暮らしのサポートとして、「行政手続きのガイド」（45.3％）が最も多かった。以下「税・保険・年金関連の説明」（35.6％）、「ごみ分別ルールの確認」（31.7％）と続いた。

AIでサポートしてほしい役所の手続きや暮らしのサポート

　役所の手続きや暮らしのサポートにAIが導入された場合、78.4%が「使いたい」と回答。その理由として「24時間対応だから」（49.9％）、「手続きが効率化するから」（46.6％）、「待ち時間がなくなるから」（45.6％）が上位を占めた。

　一方、使いたくない理由では「誤った回答をされる不安がある」（37.4％）、「信頼できない」「個人情報が不安」（同30.8％）といった声が寄せられた。

役所の手続きや暮らしのサポートにAIが導入されたら使いたいと思うか（出所：プレスリリース、以下同）

AIと人どちらに相談したいと思うか

　役所の手続きや暮らしのサポートを相談したいとき、「スピードを重視してAIに聞きたい」か「安心感を重視して人に聞きたい」か尋ねた。「AI派」は39.6％、「人派」は42.7％という結果に。

　世代別で見ると、30〜40代では「AI派」（47.8％）、「人派」（34.5％）となり、効率性を重視する傾向が見られた。一方、60代以上では「人派」（54.1％）、「AI派」（30.8％）となり、信頼性や対面での安心感を重視する傾向があった。

　20代では「AI派」（39.4％）、「人派」（40.1％）となり、デジタルには慣れているものの、役所での手続きの経験が少ないことなどから、判断が分かれている傾向が見られた。50代では、両派がほぼ同水準だった。

役所の手続きや暮らしのサポートを相談したいとき、より重視するのはどちらか

　調査は10月1〜7日、インターネットで実施した。