B2B企業サイト、訪問者が本当に見ている情報とは？

B2Bサービスを検討する際、企業サイトを訪れたユーザーはどんな情報を最も重視するのか。Cone（大阪市）は、サイト訪問者の意思決定に関する実態を明らかにするため、調査を実施した。

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　B2Bサービスを検討する際、企業のWebサイトを訪れたユーザーは、どのような情報を最も重視するのか――。コーポレートサイト制作などを手掛けるCone（大阪市）は、Webサイト訪問者の意思決定に関する実態調査を実施。B2Bサービスに問い合わせ・資料請求をしたことがある221人から回答を得た。

B2Bサイト訪問者はなにを見て問い合わせを決めているのか（写真AC）

Webサイト訪問者が最も重視する情報は？

　Webサイト訪問時に確認するページについて、「料金・費用に関する情報」が54.4％で最も多かった。「自社の課題を解決できる情報」（46.6％）、「導入事例・支援事例」（44.5％）と続いた。

サイト訪問時に確認するページ（Cone調べ）

　最も重視するページについても「料金・費用に関する情報」が最も多い結果となり、25.7％に上った。以降は「自社の課題を解決できる情報」（19.7％）、「導入事例・支援事例」（18.6％）となった。

サイト訪問時に最も重視するページ（Cone調べ）

　業種別で見ると、IT・SaaS系では「自社の課題を解決できる情報」（32.5％）がトップに。人材・採用系では「他社との差別化ポイント・特徴」（30.4％）がトップとなった。

【業種別】サイト訪問時に最も重視するページ（Cone調べ）

　同社は、「B2Bサイトは、全ての情報を均等に提供するのではなく、自社の業種が持つ固有の『検討リスク』（訪問者が最も不安に感じる点）を解消できるコンテンツにリソースを集中投下すべき」とコメントしている。

　Webサイト以外で参考にした情報源は、「業界メディアなどの、取材記事・ニュース記事」が33.9％で最も多かった。その他「比較サイトなどの、ランキング記事」（31.7％）が上位となった。

サイト外で参考にした情報源（Cone調べ）

　業種別で見ると、IT・SaaS系では「比較サイトなどのランキング記事」（31.6％）がトップに。その他、人材・採用系では、「取材記事・ニュース記事」（28.3％）が最も多い結果となった。

【業種別】サイト外で最も参考にした情報源（Cone調べ）

【業種別】サイト外で最も参考にした情報源（Cone調べ）

　同社は「『比較サイト』での優位性を確保するため、サービスサイトでは料金や実績を明確にし、外部サイトでポジティブな評価を得るための情報発信を強化すべき」としている。

　調査は10月1～3日にインターネットで実施した。