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鉄道にも“リユース”の波 東急9000系が西武線で生まれ変わる(2/3 ページ)
西武鉄道の小手指車両基地に今年8月、東急電鉄から譲り受けた東急9000系の中古車両が到着した。省エネ性能の高い「サステナ車両」の導入計画の一環で、改造を施したのち、西武7000系として運行を開始する。
西武カラーと東急カラーが連結
8月下旬、古巣・東急の車両基地を旅立った9000系は、JR線を経由して西武池袋線に進入した。そこからは、黄色のカラーリングの西武101系が牽引。普段は見ることができない西武と東急の車両同士の連結をカメラに収めようと、沿線には多くの鉄道ファンが足を運んだ。
赤、オレンジ、黄色のグラデーションをまとった東急9000系の車両は、西武鉄道の車両がずらりと並ぶ車両基地に到着。その後、車両の並べ替えなどを行ったのち、再び101系にけん引され、同社の武蔵丘車両検修場(埼玉県日高市)へと回送された。
ステンレスむき出しの状態へ
9月中旬、検修場で作業中の車両は、内装が取り除かれ、塗装も剥がされ、ステンレスむき出しの状態になっていた。運転席も座席や機器が外された。作業員は床下に潜り込み、ドリルで穴をあけるなどして改造作業を進めていた。
今後は、ステンレスボディの外観を生かしつつ、8000系のデザインと同様に市松模様のデザインが施される。このデザインは、入社3年目(当時)の社員が発案したものだ。
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