コラム
デキる社員ほど壊れてしまう? 上司が知らない「3つの過度」:デキる上司がデキる部下を潰す(4/6 ページ)
「デキる社員」が育っても辞めてしまう――そんな会社は少なくない。飛躍的に成長し続ける企業と、伸び悩む企業の違いはどこにあるのか。社員の心身不調、上司との距離感、過度な負担――その構造を解き明かす。
デキる社員の心身を不調に
そして三つ目は「量」です。
日本の人口が減少に転じている今、昔は「若い職員がたくさんいたから、たくさんできた」ということが、今はできません。できないのに、「昔からそうやっていたから」「それでも、なんとかやってくれないかな」と、量を減らしません。そのため、昔は若いメンバーが10人いたからできていた仕事量を、今は3人しかいないのに同じ量をなんとかやってください、と丸投げしている職場に老若問わず離職者が多く発生しています。
これは経営側の問題になりますが、本書では「上司」に経営者も含め、量を減らす施策についても提示していきます。これからの人口減少の時代は「一人当たりの作業量」を減らせる能力の高い人材が社内にいない職場は、おしなべて離職率が高まり、組織も退行していくことでしょう。
デキる社員の心身を不調にさせる3つの過度
(1)自分で自分を過度に追い込んでしまう
(2)デキる上司による過度な期待
(3)過度な作業量
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