ChatGPT、Gemini、Copilot……「目的別に使い分け」が常識? 30代以下の6割が複数ツール併用
AIを活用する層の中では、「目的に応じてツールを使い分ける」というスタイルが定着しつつあるようだ。ツールの多様化が進む中、ユーザーはどのような視点で選び、活用しているのだろうか。PLAN-Bマーケティングパートナーズ(東京都品川区)が調査を実施した。
AIを活用する層の中では、「目的に応じてツールを使い分ける」というスタイルが定着しつつあるようだ。ツールの多様化が進む中、ユーザーはどのような視点で選び、活用しているのだろうか。マーケティング支援を手掛けるPLAN-Bマーケティングパートナーズ(東京都品川区)が調査した。
生成AIツールを「複数使い分けている」とした人は53.3%と半数に上った。年代別で見ると、特に10〜30代の約6割が「複数利用」していることが明らかに。若年層ほどAIの切り替えが一般化していると分かった。
ChatGPT、Gemini、Copilot どう使い分け?
具体的な使い分けについては、「目的や作業内容によって使い分けている」が最も多く50.0%。その他、「作業環境や状況によって使い分けている」が19.4%、「どちらもある」が29.8%だった。シーンごとの最適ツールを選ぶ意識が浸透していることがうかがえる。
シーン別にどの生成AIツールを利用しているかを尋ねた。その結果、いずれのシーンでもChatGPTが最多となり、Geminiが続いた。
「製品やサービスの比較・検討」「プライベートな質問・雑談」ではGemini、「調べもの・情報収集」ではGoogle検索のAIモード、「専門用語の理解や文章の要約」「レポート・表・グラフなどの作成」ではCopilotが比較的高い利用率となった。
一方で、「レポート作成」(29.3%)や「画像生成」(27.3%)においては、「AIは使わない」という回答が多い傾向となった。
併用の組み合わせとしては「ChatGPT × Gemini」が最も多く21.9%。「ChatGPT × Copilot」(10.5%)、「Gemini × Google検索AIモード」(8.9%)が続いた。
また、Claude(長文読解・要約などの知的作業特化)やPerplexity(調査・ファクトチェックなどのリサーチ特化)といった、特化型AIを組み合わせる層も約3割見られた。ツール特性を理解した上で最適な選択を行うリテラシー層の形成が進んでいる様子が明らかになった。
日常生活におけるAIの活用場面について、最も多い回答は「生活のアイデアや工夫を探す(料理・掃除・節約など)」となり、51.3%を占めた。その他「ニュースや気になる話題をチェックする」(50.3%)、「旅行・買い物などの計画を立てる」(34.9%)が上位となった。
特に「生活のアイデア」や「ニュースチェック」など、日常行動に密接した領域での利用が多いことから、生成AIが調べるだけでなく日々の判断や行動を支える存在として浸透しつつあることが分かった。
調査は10月21〜27日にインターネットで実施。全国10〜60代の、日常的に(週に数回以上)生成AIを活用している就業者を対象とした。サンプル数は484人。
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