物価高と猛暑の2025年、消費者が選んだ食品・日用品ランキング(1/2 ページ)
2025年は物価高や猛暑が続いたが、消費者購買行動には変化が見られた。マクロミルのデータによると、「食品福袋」や米、フレーバー飲料などの購入が増え、自分へのご褒美需要が拡大した。
2025年は物価高や猛暑が続いたが、消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。マクロミルが消費者購買データを基に、「食品」や「日用品」の購入金額の伸びを分析し、何が多く買われたかをまとめた「みんなが買ったものランキング2025」を発表した。
ランキングは、集計期間中(2025年1月1日〜10月16日)の購入金額をベースに作成。「100人当たりの購入金額」を算出し、食品・日用品のカテゴリーでそれぞれ購入者数が200人以上の項目に絞り、その他は除外してランキング化している。
1位は「食品福袋など」で、購入金額は前年比54.9%増だった。カルディの「カルディ食品福袋」や「猫の日バッグ」、ローソン「創業祭詰めすぎチャレンジ福袋」など、お得感と限定性を備えた企画商品がけん引した。
一方で、人への贈答品を含む「食品贈答品」は209位で、購入金額は11.8%減、「酒類を含むセット商品」は212位で12.1%減だった。「誰かへの贈り物」よりも「お得感のある自分へのご褒美」への需要が高まっている傾向がうかがえた。
2位は「米」がランクイン。購入金額は48.2%増、購入単価も63.6%増と、価格高騰の影響がうかがえる。新米の発売前には価格が低下するという見方もあったが、購入金額には変化はなかった。
3位は「米粉」で、購入金額は23.8%増。健康志向やアレルギー対策を目的とした「グルテンフリー」へのニーズ拡大のほか、家庭料理で汎用的に使える商品が目立った。
4位は「ブランデー」で、購入金額は23.0%増。サントリー「V.O」シリーズが上位を占めた。手頃な価格帯から「手に取りやすいお酒」として選ばれたほか、料理や菓子作りで使用するといった多用途性も購買拡大の背景にあるとみられる。
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