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真っ赤な眼光、50種の大音響でクマ撃退! 北海道の町工場が生んだ「モンスターウルフ」(2/3 ページ)

真っ赤な目を点滅させ、左右を見回しながら大音響で相手を威嚇する―。野生動物を撃退するオオカミ型の装置「モンスターウルフ」が全国から注目されている。

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産経新聞

口コミで全国に

 太田さんがターゲットにしたのはクマ、シカ、イノシシ、サルなどの野生動物。エゾシカ農場で行った実証試験では野生動物が装置に近寄らないなどの効果が確認できた。

 その後も小さな改良を重ねていたが、「野生動物たちはオオカミが最大の天敵だと遺伝的に学習している」という大学関係者の助言をヒントに、オオカミをかたどった姿へと“フルモデルチェンジ”する。

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モンスターウルフを開発した太田精機の太田裕治社長=19日、北海道奈井江町(坂本隆浩撮影)

 毛皮はフェイクファー(人工毛皮)で代用。マスクは市販品の中から一番怖そうなものを選ぶなど、細かなディテールにもこだわった。

 改良を重ねて28年に発売した「モンスターウルフ」はユニークなスタイルが注目され、テレビや新聞などからの取材が殺到。しかし、商品の問い合わせなどは1件もなし。「SNSでは『子供だまし』とか『ふざけているのか』など批判的な書き込みばかり。最初の3年間は20台しか売れなかった」。

 太田さんは全国各地を巡る中で「効果を検証させてもらえないか」と農家などに試験設置を要請。地道な種まき作業だったが、モンスターウルフを見たシカやクマなどが逃げたり、千葉県ではイノシシの被害を完璧に押さえ込むという実績を挙げるなど着実に成果を上げてきた。

 太田さんは「変化なしというケースは聞いたことがない」と胸を張る。

 令和3年には、経済産業省のものづくり日本大賞で「北海道経済産業局長賞」を受賞し、業界でも認められる存在になった。

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