管理職の8割「マネジメントが年々難しく」 価値観の多様化や「年上部下」など要因か
管理職経験者の78.3%が「直近5年でマネジメントは難しくなっている」と回答した──。そのような結果が、ビズリーチ(東京都渋谷区)による調査で明らかになった。その背景には何があるのだろうか。
マネジメントが年々難しくなっている――。 管理職経験者の8割がこうした印象を抱いていることが、ビズリーチ(東京都渋谷区)の調査で分かった。多様化する個人の価値観や「年上部下」への対応など、さまざまな要因が背景にあるようだ。
「マネジメント難易度が上がっている」そう思う理由は?
調査は年収1000万円以上のビジネスパーソンのうち、管理職経験者を対象とし、465件の回答を得た。
管理職経験者の78.3%が、「直近5年でマネジメントは難しくなっている」と回答した。難しくなっていると感じる理由は「ハラスメント意識の高まりへの対応」が最も多く、50.8%に上った。「多様性の増大と価値観の多様化への対応」(34.6%)、「メンタルヘルス問題への対応」(34.3%)と続いた。多様な個人に向き合う必要性の高まりが、マネジメントを難しくする要因になっていると考えられる。
現代のマネジメントに特に求められていると感じることについては、「モチベーション向上のための対応」(37.6%)、「部下個人の成長支援」(35.5%)が上位となった。現代の管理職には、従来の業務管理に加えて、多様化する個人の価値観や感情に寄り添いながら、意欲と成長を引き出す役割も求められているようだ。
8割が「年上の部下を持った経験あり」
管理職経験者の83.2%が「年上の部下を持った経験がある」と回答し、そのうち68.0%が「そのマネジメントに悩んだ経験がある」とした。具体的な課題では、「モチベーション維持の難しさ」(40.1%)、「指示やアドバイスの伝えにくさ」(34.6%)が上位に挙がった。
ポジションと年齢が比例しないことによって発生する課題が、マネジメントの難化の一因となっているとうかがえる。
調査は9月19〜25日に実施した。
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