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“AI活用はPCで”は思い込みか ワンボタンで仕事に余裕が生まれるスマホAI活用術

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 業務で生成AIを活用するシーンは急速に拡大している。編集部でも取材の下調べや記事制作の切り口、打ち合わせの要約など、利用する場面が増えた。ただ、生成AIを動かすデバイスはPCがほとんどだ。スマートフォンでのAI利用は、プロンプトの入力などの手間が面倒で避けていた。

 だが、スマートフォン「arrows Alpha」に搭載されている「arrows AI」が2025年11月25日にアップデートされ、そんな面倒くささを解消する機能が追加されたという。どれだけ使えるのか、最新機能を試してみたところ、“生成AIはPCで”という思い込みが崩された。

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片手でも操作しやすいarrows AlphaがAI機能をアップデート

時間がかかる会議後の作業 AIメモで“次の一手”が早まった

 まず便利だと思ったのがAIメモだ。打ち合わせや取材では音声レコーダーで記録したデータをPCにアップロードして、人力で文字起こししている。これでは面倒なのでAI音声レコーダーに注目していたところだった。2万〜3万円の価格帯の製品には文字起こし機能を備えたものもあり、悩みだった手間を解消しつつデバイス一つに集約できる。だが、arrows AlphaのAIメモなら無料、しかもスマートフォンだけで済む。

 社内会議でこの機能を使ってみた。参加者は4人で、会議時間は約30分だった。6、7秒でテキスト化でき、サマリー機能で要約も同時に出力されるテンポの良さに驚いた。

 文字起こしの精度は無料のAI文字起こしサービスと同程度で、誤変換が一部あり、聞き取れなかった部分を省略・補完する必要があったので、ここは今後の改善に期待したい。だが、文字起こしされたテキストは話者ごとに表示され、任意の部分の音声を再生できるので最初から聞き直さなくても確認でき、かなりの時短になる。

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新機能で会議の録音ツールとしても有用に

 要約は100〜150文字程度とコンパクトながら、内容は正確だと感じた。会議では複数の話題が取り上げられたが、メインのテーマを中心にまとめられている。保存した録音データが増えると確認時に聞き直す手間がかかるものだが、要約のおかげで目当てのデータを見つけやすい。これなら録音・文字起こし機能も気軽に使える。

 サマリー機能は、メールへの転記や「Google ドライブ」への保存も簡単だ。会議後はすぐに移動する予定があったため、電車の中で関係者に内容を共有するメールを作成するのにも役立った。会議の議事録を関係者にメールで共有する際は、会議のメモを見直す必要があるためPCで作業していたが、要約をベースにすればスマートフォンでの作業も容易だった。

 ただ、会議のテーマが多岐にわたると要約からもれてしまうテーマもあった。会議の長さやテーマの数に合わせてサマリーの文字数を変えられる設定があればより便利になるだろう。

 もう一つ、気になったのは長時間の録音だ。1時間近くになると録音できても文字起こしができなかった。スムーズに文字起こしができる30分ほどを目安に、分けて録音するといった工夫をユーザーがする必要がある。とはいえスマートフォンの無料機能としては許容範囲のレベルだろう。まだアップデートされたばかりなので今後の進化に期待だ。

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文字起こし機能ではサマリーも自動で生成される

時間を奪われる情報の沼 スマホAIは相談相手になる?

 次に使ってみたのは情報収集だ。悩んでいた企画で、ふとした瞬間に突破口となるアイデアを思い付くことはよくある。ただ、PCを起動する手間も相まって、一瞬のひらめきが検索の手間で消えてしまうのが悩みの種だった。arrows AlphaならワンボタンでAIを呼び出せる。

 arrows AIからは、自然言語で対応可能な生成AIの「Copilot」と「Perplexity」を起動できる。まずCopilotに記事企画案を相談してみた。

 スマートフォンに「企画案で悩んでいる」と話しかけたが、どう説明すればよいものか、言葉に詰まってしまった。Copilotは気にした様子もなく「じゃあ、その企画についてどんな内容か聞かせてくれる?」と気さくに返答した。しどろもどろに語る筆者に対して「どの機能を取り上げたい?」「特に強調したい点は?」「こういう感じで考えたらどう?」などと企画案について掘り下げてくれた。キーボード入力でのAIへの相談はPCで慣れていたが、音声での会話となると印象が大きく変わる。自分で情報を整理するよりも音声で思い付くままCopilotに質問・相談する方が、形にならないアイデアの断片をまとめやすいと感じた。それを、隣にいつも存在するスマートフォンでいつでも行える。自分一人では答えの出なかった問題の解決策が、友人や同僚に相談するうちに見つかったという気分になった。

 企画の信頼性を高めるためには、情報をもう少し整理して裏付けとなるデータも用意したい。そこでPerplexityに相談してみた。Copilotへの相談を音声で行っても、テキストデータでログが記録される。そのログに補足してPerplexityに質問するだけで済む。

 Perplexityの回答は、Copilotと明確に違っていた。企画の方向性を整理して概要をまとめ、抜けやすい視点やシーンごとに企画を広げるヒント、企画の見せ方を箇条書きで提示してくれた。データの裏付けを得られるWebサイトも、企画にどのように使えるのかという補足を交えて提示された。同様の回答はCopilotからも引き出せるが、質問の仕方に工夫が要る。一つのツールで全てをこなすよりも、友人や同僚のような相談相手になるCopilot、細かく情報源を提示してくれるPerplexityを使い分ける方が効率的だ。

 どうせならAIにもっと任せてみよう。AIメモで録音した内容を生かして、企画案を考えてもらった。企画案を作成する際は切り口をつかむのに時間がかかる。幾つもの資料、検索したWebサイトなどを行ったり来たりしていたのでは“情報の沼”にはまって時間を奪われるばかりだ。Perplexityに企画の切り口を考えさせると、複数のたたき台が提示された。手直しは必要だったが、普段2時間かかっていた企画制作が30分ほどで終了した。今日は早めに終業してジムで体を動かそうか、そんな前向きなアイデアも浮かんだ。

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AIをワンボタンですぐ起動できると利用頻度も増えた

AIはワンボタンで呼び出し可能 気軽さが使い方を広げる

 もともと生成AIの便利さは分かっていたが、必要なときにスマートフォンからすぐ起動できるのは想像以上に便利だった。この軽快さはarrows Alphaのアクションキーが後押ししている。1回、2回、長押しにそれぞれ好きなアプリを設定できるので、AIの情報検索、AIメモの録音を一手で起動できる。思い立ったそのときにAIを頼れると、次の行動も自然とスピードアップするだろう。

 1週間ほど使ってみると「AIが以前より身近になった」という感想が浮かんだ。AIメモは、録音が終わればすぐ要約が生成され、その場で確認できる。従来の音声レコーダーやスマートフォンの録音アプリでは得られない便利さだ。30分ほどの録音・文字起こしならばバッテリーは1、2%しか減らず、一日中外出する日でも安心して使える点もよい。

 AIメモは「アイデアを気の向くまま語る」といった使い方も面白そうだ。とりとめのないアイデアをサマリー機能がどうまとめたかを見て、AIがメインテーマと判断する内容や無駄な部分を見極められる。さらにarrows AIは2つのAIを使い分けられるだけでなく、その質問内容を踏まえて次のアクションを提案する機能もある。arrows AIからPerplexityを起動して質問すると、次の質問の候補が幾つか提示されるのだ。自分にはない視点やキーワードが表示されることも多く、関心事の解像度を上げる助けになってくれる。AIがこれだけ身近になると活用のアイデアも自然と浮かぶと感じた。

 arrows Alphaはハイエンド機ながら8万円台と手頃な価格で、入手方法もNTTドコモ楽天モバイルIIJ(インターネットイニシアティブ)SIMフリーと幅広く、キャリアやMVNOによってはさらにリーズナブルに入手できる点もうれしい。日々の業務に追われるビジネスパーソンにとって頼もしい相棒になってくれそうだ。

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