“推し番組”を見にファミマへ? 店舗サイネージ配信で「ちゅ〜る」とコラボ
ファミリーマートは、店内デジタルサイネージでいなばペットフードとコラボした番組の放映を開始した。
ファミリーマートは12月16日、店舗に設置しているデジタルサイネージで、いなばペットフード(東京都中央区)とのタイアップ番組の放映を開始した。一般家庭のペットを紹介するファミマのオリジナル番組「わんにゃんお宅訪問」とのコラボ企画で、同番組としては初のタイアップとなる。
いなばペットフードの「Wanちゅ〜る」(いなばちゅ〜る)や「CIAOちゅ〜る」を食べる犬や猫の動画を一般募集し、週替わりで放映する。
ファミマは全国約1万600店舗にデジタルサイネージ「FamilyMartVision」を設置している。「わんにゃんお宅訪問」は2022年から放映している人気番組の一つだ。一般からペットの動画を募集したところ、想定の約2倍の応募が集まり、1週間で上限に達するほどの反響があった。
広報担当者によると、広告とオリジナル番組を融合させた新たなメディア施策として、ファミマ側からいなばペットフードにタイアップを提案し、実現に至ったという。
「今回の放映を通じて、店舗で販売しているペットフードの売り場連動企画も視野に入れている。エンタメ性だけでなく、キャンペーンなどを通じて競合他社との差別化を図っていきたい」と説明した。
現在FamilyMartVisionでは、全体の約7割を広告枠として新商品やキャンペーン情報などを放映している。残りはニュースや天気予報といった生活情報のほか、芸能人やアーティストが出演するオリジナル番組などだ。
担当者によると、広告出稿企業のうち約7割は、ファミマの店頭で商品やサービスを取り扱っていないという。中でも金融・保険、官公庁・自治体、サービス、人材採用分野での出稿が増えているそうだ。
オリジナル番組は、FamilyMartVisionの設置を始めた2022年から放映しており、これまでに100以上の番組を制作してきた。コンテンツ制作は、メディア事業を手掛けるゲート・ワン(東京都港区)と、デジタル広告配信事業を展開するデータ・ワン(東京都千代田区)が共同で実施している。
ゲート・ワンの担当者によると、開始当初はレジの待ち時間に視聴する人が多かったが、最近では「推し」のアーティストや芸能人が出演する番組を目的に来店するケースも増えているという。
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