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「高島屋堺店」61年の歴史に幕、売上はピークの3分の1(2/3 ページ)
堺市の中心市街地に位置し、長年にわたり市民らに親しまれてきた百貨店「高島屋堺店」が、来年1月7日に61年の歴史に幕を下ろす。
1984年には、地上9階、地下2階建ての北館が完成。売り場面積は2万5500平方メートルに拡大し、ピークの91(平成3)年度は売上高が300億円を超えた。
その後、マイカーでアクセスできる郊外型の大型商業施設が近隣に次々と進出。小売業界の競争激化に加え、インターネット通販の拡大や、低価格を求める消費者の「百貨店離れ」などが重なって採算が悪化した。
日本百貨店協会の発表によると、近年、免税品を買い求めるインバウンド(訪日客)が百貨店の売り上げを下支えしてきた。全国の百貨店における2024年1年間の売上高は前年比6.8%増の5兆7722億円。東京や大阪中心部といった都心の店の売り上げが好調に推移する一方、地方の店は苦境にあえいでいるとされ、堺店も2025年2月期まで5期連続の営業赤字を計上。25年2月期の売上高は101億円だった。
高島屋広報・IR室の担当者は「ほかの地方店と同様に地元のお客様が非常に多く、今後のさらなる少子高齢化が見込まれるなかで、先行きの不透明さが拭えなかった」と閉店に至った事情を明かす。
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