アナ雪、インサイド・ヘッド超えの「中国アニメ映画」の正体 日本でもウケるか?(3/3 ページ)
中国でメガヒットを記録した映画の吹き替え版が日本でも公開された。『インサイド・ヘッド2』『アナと雪の女王2』を超え、全世界アニメ映画の歴代1位の興行収入を記録している。日本でも徐々に中国アニメへの関心が高まっているが、今回の作品はどうだろうか?
日本で存在感が増しつつある、中国コンテンツ
ちなみに先述したアニメ映画『羅小黒戦記』シリーズは、『ナタ』以上に日本の観客から人気が高く、すでにその兆しがある。羅小黒戦記は、人間の開発で住処を失い旅に出た、黒猫の妖精・シャオヘイが道中で人間や妖精と出会い、共存や居場所の意味を知りながら成長していく物語だ。
2019年公開の1作目『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』は、中国アニメとして異例の日本興収5.8億円を達成したことで話題になった。
2025年11月に公開された2作目『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』でも評判を落とさず、興収4億を突破。前作以上のロングランヒットが期待されている(参照:BANGER「興収2.5億円突破!『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』4週目来場者特典は本編カットクリアカードに決定」)。
中国アニメでは3Dが主流だが、同作は日本人にとって親しみのある2D作画の愛らしいキャラクターデザインも魅力のひとつ。主人公のシャオヘイをはじめ、その登場人物たちにもファンがつき、根強いコミュニティが形成されつつある。
日本でも人気の中国発コンテンツといえば、映画以外でもソーシャルゲーム『原神』『崩壊:スターレイル』、地上波アニメの『時光代理人 -LINK CLICK-』『魔道祖師』、キャラクターとしては「ラブブ」などさまざまあり、この5〜6年で話題に上がる作品数が明らかに増えている。
いよいよアニメ映画産業でも、中国IPが頭角を現しつつあるということなのではないだろうか。今後新たな意欲作が登場した際には、宣伝次第で日本でも上位を獲得する可能性が十分にある。中国コンテンツのグローバル展開に今後も注目したい。
著者紹介:白川穂先
エンタメ企業と編集プロダクションで編集・取材・執筆を経験し、個人で執筆活動。ドラマ、映画、アニメなどエンタメ記事の企画・執筆を幅広く行っている。1994年生まれ、北海道出身。
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