何が成否を分けるのか 経理DXに必要なマインド
DXに臨む「心構え」も重要だ。体制を整えてもマインドが伴わなければ推進力は生まれない。
まず必要なのは、経営トップからの明確なメッセージ発信。「当社はDXを推進する」というトップの宣言がなければ、現場は動きにくい。「頑張っても評価されないのでは」という不安が生まれ、推進力が削がれてしまう。
また葛西氏は、DXを「コスト」ではなく「投資」と捉える発想の転換を訴える。
「『コストがかかる』と後ろ向きに考えると、前に進めません。DXは将来の効率化につながる投資だ、という前向きなマインドで臨むことが大切です」
加えて、同氏は「データを資産として捉える視点」の重要性を指摘する。経理部門には膨大なデータが蓄積されている。これを整理し、分析可能な形で保持することで、経営への提言が可能になる。データは経理部門にとっての「資産」なのだ。
「経理のDXは手段であって、目的ではありません。効率化で生まれた時間を使い、経営に役立つ情報を発信する。それが本当のゴールです」
多くの経理部門が壁に直面している。しかし、これらの壁は乗り越えられないものではない。当事者意識の醸成、DX人材の育成、そして専任体制の構築。一つ一つは地道な取り組みだが、その積み重ねの先に、企業を支える経理部門の進化がある。
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