2015年7月27日以前の記事
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「残クレアルファード」を笑えない日が来る? スマホに住宅、今後も残クレが広がっていきそうな納得の理由(2/3 ページ)

「残クレアルファード」がネットミーム化して揶揄されたが、物価高の影響で今後も残クレの対象がどんどんと増えていきそうだ。

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なぜ「アルファード」と「残クレ」が結び付いたのか

 初代アルファードは2002年に誕生し、2015年に3代目モデルが誕生してからその人気が高まった。人気の理由は高級感のある内装に加え、大きく、いかつい外観が力強さを感じさせるためだろう。価格帯は最低でも500万円からで、最高級モデルは1000万円超。価格自体もブランド力を醸成している。

 通常のカーローンは年収の4割以下が安全とされ、借入額は200万円台に抑えることが多い。新車の場合、返済期間は5〜7年で、返済金額は月額2万〜5万円が目安だ。一方、頭金なしの5年返済で500万円超のアルファードを購入する場合、金利3%の銀行系ローンでも月々の支払額は8万円を超えてしまう。つまり「予算が限られるが、アルファードに乗りたい」という欲求に応える形で残クレが機能している。

 アルファードは中古車も人気だ。同じ右ハンドルの香港・マレーシア・インドネシアなど海外でも高級車として認識されている。そのため残価設定率が高く、3年目で約70%・5年目で約55%と他の車を上回る。高い残価率により支払い分を低く抑えられるため、残クレを利用すれば庶民でも手が届くのだ。例えば頭金なしの3年ローンで月額6万〜7万円台、5年ローンだと、月額5万〜6万円台に抑えられる。


出所:「トヨタの窓口」

スマホにも「残クレ」が登場

 円安によりスマホ価格が高騰する昨今、スマホでも残価設定型のプランが現れた。

 NTTドコモが提供する「いつでもカエドキプログラム」は、23カ月でのデバイス返却を想定した残価設定型プランだ。仮に端末価格10万円・残価5万円のスマホを入手する場合、本体の負担分は5万円で済み、月額2100円台でスマホを使い続けられる。23カ月目より前に返却する場合は一定額が割引となる。より長く使いたい場合は、残価を再分割してさらに2年間利用できるが、実質的にはレンタル制度に近い。


「いつでもカエドキプログラム」のイメージ(出所:NTTドコモ公式Webサイト)

 約23万円が定価の「Phone 17 Pro Max」(512GB)は、残価が14万2560円であり、月々の支払額は4000円弱と想定できる。定価約14万円の「Google Pixel 10」(256GB)は残価を6万3360円に設定している。なお月額の料金を安く抑えられるものの、返却時に故障していた場合は「故障時利用料」を支払わなければならない。返却時の状況次第で追加料金が発生する点は、自動車の残クレと同様である。

 ソフトバンクやauもスマホの返却を想定した同様のプランを提供しており、通常では手が届かないスマホを求める層の受け皿になっている。

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