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ライバルは「丸亀」「はなまる」にあらず? 「ガスト」などから転換すすむ「資さんうどん」 の絶好調が続く理由(3/3 ページ)
資さんうどんの好調が続いている。すかいらーくの他業態からの転換が進み、同ホールディングスの中期経営計画を前倒しで達成する可能性も出てきた。なぜこんなにも好調なのか。
ロードサイドにも、夜間需要にも強い
すかいらーくHDが資さんうどんに注力するのは、地方の人口減少への対応や既存店同士の“共食い”解消が目的だ。同社は1970年代以降、全国津々浦々にファミレスを出店したが、近年では特定のジャンルに特化した専門店が増え、和洋中なんでも食べられるファミレスのメリットが薄れつつある。すかいらーくHDの中で現在も好調なのは、資さんのほか、しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ葉」など特定の料理をテーマとした店舗が多い。
深夜需要も減少しており、繁華街付近の店舗を除いて深夜営業を取りやめた。サイゼリヤを除き、ファミレス業態は各社とも苦戦している状況である。こうした状況で、すかいらーくHDは資さんうどんへの切り替えを進めている。
回転率の高い資さんうどんは、ファミレスよりもドライバーや職人などの需要が大きいと考えられる。また、瓶ビールなどのアルコールを提供し、24時間営業の店舗も展開するなど、夜間需要にも強い。すかいらーくHDは長年にわたってロードサイドの「一等地」を押さえてきた。資さんうどんは2027年までに210店舗を目標としているが、一等地を生かせるため、目標達成の可能性は高いと考えられる。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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