「会社の飲み会が不人気だから、ランチ会に」は短絡的!? 社長が見落としがちな、本質的な課題(4/5 ページ)
特にバブルの時は「飲みニケーション」をする企業が多かったが、最近は状況も大きく変化した。「飲みに行きたい若手が減っている」と言われるが、本当にそうなのか。探ってみると、意外なポイントが見えてきた。
飲み会に行きたくない本当のワケ
筆者のクライアント企業では、7割近い企業が昨年末に忘年会を実施していました。新年会のみ実施した企業も合わせると、9割近い会社が飲みニケーションを実施しています。飲みニケーションが、会社運営に必要だと考えている経営者が多いのが理由かもしれません。
もちろん、中には全く実施しない企業もあります。経営者がお酒を飲まない企業や、車通勤が当たり前の地方企業では、飲み会をあまり開かない傾向にあります。これは業種、勤務場所、企業カラーなどにより変わります。ただ、飲みニケーションができない場合は、別のコミュニケーション手段を採用すれば良いため、特に問題は発生しません。
つまり、企業として社員とどのようにコミュニケーションを取るかが重要であり、その方法は何でも良いのです。
筆者がクライアントの若手社員と接していて感じるのは、「今の若者達は飲みニケーションが嫌というよりも、会社とのコミュニケーションの場そのものが嫌なのではないか」ということです。特に、会社のコミュニケーションレベルが低い会社で働く若者が、そう感じているように思います。
ある広告会社の有名コピーライターは、このような会社を「国語の点数の悪い会社」と表現しました。「コミュニケーションが上手に取れない会社は、社員から見捨てられる」という警鐘です。
前述のMERYの「飲み会に対する印象」のアンケートでは、「必要性を感じない」が37%で1位となっていました。しかし、2位には「コミュニケーションのきっかけになる」(28.3%)、3位には「人間関係を深める場だと思う」(25%)が続いています。同じZ世代の中でも、飲みニケーションに対する印象は二分しているのです。
この原因は何なのでしょうか。
日本全国の1万人弱を対象に、アジャイルHRとインテージが実施した調査に、日本の従業員エンゲージメントの結果がまとめられています。
この調査結果によると、ワークエンゲージメント(仕事のやりがい)は年代が上がるにつれて高くなっているものの、組織コミットメント(関与度合い)は実は20代以下の方が高く、30代〜50代が低く、60代以上になると再び高くなる傾向にあるようです。つまり、Z世代の若者達は、意外と組織に対する愛着やつながりを求めており、必ずしも会社や仕事が嫌なわけではないことを示しています。
一方で、飲みニケーションに価値を感じない、必要性を感じない人たちもいるのは事実です。これは一体化どういうことなのでしょうか。
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