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銭湯居酒屋「テルマエ」が大ヒット 10種類以上の蛇口で酒を提供 大苦戦の業界内で、選ばれ続けるワケ長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/6 ページ)

エンタメ居酒屋が軒並み閉店する中、銭湯をコンセプトにした居酒屋「テルマエ」が人気を集めている。居酒屋業態が衰退している中で、なぜテルマエはヒットし、店舗を増やせているのか。

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きっかけは車窓からの景色?

 テルマエを運営するBIRCH(東京都品川区)は2019年6月設立の企業で、当時は東京や名古屋で居酒屋を5店舗経営していた。東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えていた影響で、居酒屋業界を含む外食が好調だった時期だ。同社の店舗経営も順調だったという。

 しかし翌年、コロナ禍が到来。飲食店で修業を積み、満を持して独立開業した高橋光基社長だったが、1年も経たないうちに倒産の危機に陥った。

 打開策を考えていたところ、京浜東北線の車窓から偶然見えた銭湯の煙突がきっかけで、「銭湯居酒屋」に転換するアイデアをひらめいたという。高橋社長はもともと「『ALWAYS 三丁目の夕日』のような、懐かしい昭和の風景を再現したお店にしたい」と考えていた。そうした自身の思いと、銭湯のイメージとが一致した形だ。


高橋社長。京浜東北線の車内で銭湯居酒屋のアイデアがヒラめいたという

 銭湯居酒屋にリニューアルすることは決まったものの、店名がなかなか思い浮かばず、社内で会議をしても良い案が出なかった。

 そこで思いついたのが、テルマエという名前だ。「銭湯がテーマなのに、外国語はいかがなものか」といった反論も出たが、『テルマエ・ロマエ』も日本を舞台にした物語。出演しているのも日本人であるため違和感はないと判断し、決定した。

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