コラム
成熟市場に「10秒のコーヒー」はササるのか キーコーヒーが4年かけて見つけた“速さ”の価値:「次の駅まで」に読めるハナシ(3/3 ページ)
コーヒーは時間をかけて淹れるもの――。そんな常識に一石を投じるのが、キーコーヒーの「JET BREW」だ。最短10秒で抽出できる仕組みは、成熟したドリップバッグ市場でどんな価値を生み出すのか。
パッケージのデザイン案は100以上
パッケージには、「革命」の文字が大きくあしらわれている。このデザインを決めるまでに、検討した案は100以上にのぼった。会議では「快速」や「特急」といった案も出たが、「快速と急行の違いが分かりにくい。どっちが速いのか、消費者が迷うのではないか」という懸念が上がった。また「特急」は、鉄道のイメージが強すぎるとして、最終的に見送った。
今回の商品は、コーヒー市場に革命が起きたというよりも、「忙しい日の選択肢が1つ増えた」という話である。だが、その「1つ増えた」という変化が、消費の世界にどのような影響を及ぼすのか。
市場を動かすのは、聞こえのいい言葉より、現場で使われる“10秒の改善”なのかもしれない。
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