セキュリティ人材の求人倍率「42倍」超 IT人材市場で何が起きている?:レバテックの調査
レバテックが実施した調査によると、2025年12月時点のIT人材の転職求人倍率は10.4倍に上った。全業種平均を大きく上回るこの水準は、IT人材市場が構造的な転換点に差しかかっていることを示している。
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IT人材の採用支援サービスを提供するレバテック(東京都渋谷区)の調査によると、2025年12月時点のIT人材の転職求人倍率は10.4倍だった。転職求人倍率とは、転職希望者1人に対して何件の求人があるかを示す。
厚生労働省の「一般職業紹介状況」(令和7年11月分)によると、全業種の有効求人倍率は1.18倍にとどまった。IT人材市場では、他業種と比べて人材不足の深刻さが際立っていると分かる。
この背景には、企業のリスクへの意識の高まりや産業構造の変化がある。調査からは、人材不足が特定の分野でより顕著になっている実態が浮かび上がった。
IT人材市場で何が起きている?──「フィジカルAI」も射程に
2025年12月時点のIT人材の転職希望者数は、2024年比で136%となった。中でも20代の転職希望者数は2024年の約1.4倍と大きく伸び、若手層を中心に転職意欲が高まっている。
終身雇用を前提としないキャリア観への変化が進む中、20代の早い段階からキャリアを見直し、転職を成長機会の一つとして捉える考え方が広がりつつあると考えられる。
また、企業によるIT人材の正社員求人数は、2024年比で126%に増加した。採用意欲の高さがうかがえる。
セキュリティ関連の正社員求人数は、直近3年間で約2.5倍に拡大し、求人倍率は42.6倍と高い水準に達した。ランサムウェア攻撃やサプライチェーン攻撃の手口の高度化や被害の拡大を背景に、セキュリティ領域は特に需給のひっ迫が顕著な職種となっている。
業界別に見ると、製造業界におけるIT人材の求人は直近3年間で約4.6倍に増加した。工場のデジタル化やスマートファクトリー化の進展を背景に、設備データの活用や生産プロセスの最適化、品質管理の高度化を担うIT人材へのニーズが高まっている。
同社は「今後はロボティクスやセンシング技術とAIを組み合わせ、物理空間とデジタルを横断的に扱うフィジカルAI領域に対応できる人材への期待も強まっていくと予想できる」とコメントしている。
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