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外食産業が停滞する中で、なぜ「サイゼ」と「日高屋」が勝ち続けられるのか? 背景に「1円値上げ」「脱・390円の壁」(3/4 ページ)
外食各社の値上げによる業績改善のサイクルが落ち着きつつある。そんな中、好調を続けるのがサイゼリヤと日高屋だ。
「390円の壁」を破っても好調の日高屋
1都6県に出店している日高屋は、ラーメン・定食・サイドメニューでメニューを構成し「町の中華店」のような料理を提供するのが特徴だ。
家系やとんこつなど特定のジャンルに特化せず、中華そばやとんこつラーメンなど定番系を一通りそろえている。ビール、レモンサワー、ホッピーセットなどを提供し、酒類が充実しているのも特徴で、おつまみ類も他社より多い。深夜まで営業して「ちょい飲み」需要に対応し、男性1人の飲酒客も取り込んでいる。
安いファミレスの代表格がサイゼリヤならば、安いラーメン店の代表格が日高屋といえる。単品ラーメンの多くが800円以下であり、定食もおおむね800円台だ。サイゼリヤほどではないが、値上げを抑制してきた。
コロナ禍前を基準とすると、とんこつラーメンは450円から510円に変わり、野菜炒め定食も600円から700円に値上げした。390円を維持してきた看板メニューの中華そばも、今では420円となっている。とはいえラーメン・定食類の値上げ幅は10%強にとどまり、外食全体と比較して小さい。
店舗の効率化ではタッチパネル方式を導入した。大声で店員を呼ぶ必要がなくなり、追加注文が入りやすくなったという。
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