角上魚類が回転寿司チェーンの“強敵”になる、これだけの理由:スピン経済の歩き方(7/7 ページ)
「回転寿司より安くてうまいパック寿司」として、渋滞するほど人気を集めている角上魚類。今後、回転寿司チェーンの大きなライバルになっていきそうだ。なぜそう思うかというと……。
回転寿司業界はこの問題にどう立ち向かうか
もちろん、先ほども述べたように回転寿司は楽しい。小さな子どもがいるファミリーにとっては、寿司以外にもさまざまな料理があり、デザートも楽しめる回転寿司という「食事体験」はそれだけで価値があり、日本人のみならず海外の人々にも通用する強みであり続ける。
しかし、これだけ日本が貧しくなってコストにシビアになっていくと、「写真と違う」というような、これまでなあなあにされてきた部分にも、消費者からシビアな目が向けられていくだろう。
角上魚類のような「コスパのいいパック寿司」が人気になればなるほど、そのリスクは高まる。右肩上がりで成長する回転寿司業界が、この問題をどう乗り越えていくのか、注目したい。
窪田順生氏のプロフィール:
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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