モスもバーキンも値上げしているのに、なぜマックだけ叩かれるのか:スピン経済の歩き方(6/7 ページ)
マクドナルドが値上げを発表したときには叩かれるのに、バーガーキングやモスバーガーが値上げで客単価を上げても騒がれないのはなぜか。理由を探ってみると……。
ノイジーマイノリティーがマックを標的にするワケ
なぜここまで「マック叩き」に執念を燃やすのかというと、SNSの投稿でもネットニュースのコメントでも、マック関連の話題はよく読まれるからだ。これはネットやSNSの世界ではもはや常識だが、悪口やネガティブな発信のほうがエンゲージメントを集めやすいことが、さまざまな調査で明らかになっている。
ノイジーマイノリティーは決して世論を代表してマックの値上げを叩いているわけではなく、「いいね!」目当てというか、多くの人たちから注目を集めたいという承認欲求的な目的の人もかなりいるのではないか。
「マック叩き」がノイジーマイノリティーによるものだというのは、マックの業績を見ても分かる。
近年、マックが値上げをするたびに「高い! もう行きません」と話題になり、そのたびにネットニュースや専門家が「客離れ」の可能性を指摘するが、日本マクドナルドホールディングスは、3年連続で最高益を更新するなど絶好調である。
- マクドナルドの26年12月期、純利益3年連続最高 店舗運営を効率化(日本経済新聞 2026年2月6日)
マックは過去3年で7回にわたって値上げをしているが、IRリポートの客数や客単価を見る限り、まだまだ力強い成長を続けている。店舗の効率化はもちろんだが、バーガーキングやモスと同様に「高級化シフト」も成功しているのだ。
というデータをいくら示したところで、「値上げ=客離れ」というストーリーに固執する人たちは一定数いらっしゃる。
「私の行ったマックはガラガラだったぞ!」とか「知り合いのバイトに聞いたら、値上げ後に客がぜんぜん来なくなってヤバいと言っていた」とかさまざまな形で批判されるだろう。
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