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なぜ、蒙古タンメン中本のカップ麺は、「茶」「牛乳」より売れてるのか 「セブンプレミアム」一番人気を維持する商品力に迫る(1/5 ページ)

セブンプレミアムの一番人気商品は蒙古タンメン中本のカップ麺だ。牛乳やジャスミン茶を上回る人気の秘密は何なのか?

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著者プロフィール

岩崎 剛幸(いわさき たけゆき)

ムガマエ株式会社 代表取締役社長/経営コンサルタント

1969年、静岡市生まれ。船井総合研究所にて28年間、上席コンサルタントとして従事したのち、同社創業。流通小売・サービス業界のコンサルティングのスペシャリスト。


 最近、コンビニ各社のプライベートブランド(PB)商品に、こだわりアイテムや、高級なものが増えています。中でもセブン&アイ・ホールディングス(HD)の「セブンプレミアム」は、次々と新商品を開発・販売し、売り上げを伸ばしています。


セブンプレミアムで一番人気の「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」(出典:セブン&アイHDの公式Webサイト)

 そのセブンプレミアムで、最も売れている商品が「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」というカップ麺だと聞き、私は驚きました。これは人気ラーメン店の蒙古タンメン中本が監修し、即席麺業界最大手の日清食品とセブン&アイHDが共同開発した商品です。

 なぜ、カップ麺がセブンプレミアムの中で売り上げ1位となったのか。また、最近のコンビニのPB商品はどのように変化し、一番売れている商品にはどんな秘密があるのか。流通小売り・サービス業のコンサルティングを35年以上続けているムガマエ代表の岩崎剛幸がマーケティングの視点から分析していきます。

セブンプレミアムで最も売れている「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」

 カップ麺の中ではなく、全てのPB商品の中で売り上げ1位の蒙古タンメン中本 辛旨味噌(2025年実績)。

 2位は「毎日の食卓牛乳」、3位は「ジャスミン茶」で、蒙古タンメン中本のカップ麺は、牛乳やペットボトル飲料より売れているのです。これには本当に驚きました。


1位がカップ麺とは驚きだ(出典:セブン-イレブンのプレスリリース)

2位に牛乳、3位にジャスミン茶と続く(出典:セブン-イレブンのプレスリリース)

 2024年のランキングも、やはり1位は蒙古タンメン中本のカップ麺で、2位が毎日の食卓牛乳でした。

 他にも「蒙古タンメン中本 汁なし麻辛麺」という、セブンプレミアムのオリジナル冷凍ラーメン(321円)も定着しています。

 日本では牛乳の消費量が年々減少しているとはいえ、2025年度の総務省家計調査によると、牛乳の2人以上世帯の平均年間消費支出額は1万5875円。29歳以下に限定しても8067円です。一方、カップ麺の家計消費支出額は6006円。29歳以下では4853円でした。

 明らかに牛乳の方がマーケットサイズは大きく、単純計算でカップ麺の2.6倍の消費額。29歳以下に限定しても1.6倍あります。

 牛乳は地域や年代に関係なく、年中消費する商品であるため、牛乳が売り上げ1位となるのが普通です。実際、牛乳はどこのスーパーやコンビニでも販売数量、金額共にトップクラスに売れる商品。しかし、セブンプレミアムの1位は蒙古タンメン中本のカップ麺なのです。

 「これは日本の消費特性を覆すような特徴のある単品に違いない」

 私はそう感じて、この商品の監修元である「蒙古タンメン中本 上板橋本店」に向かいました。

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