なぜ、蒙古タンメン中本のカップ麺は、「茶」「牛乳」より売れてるのか 「セブンプレミアム」一番人気を維持する商品力に迫る(4/5 ページ)
セブンプレミアムの一番人気商品は蒙古タンメン中本のカップ麺だ。牛乳やジャスミン茶を上回る人気の秘密は何なのか?
蒙古タンメン中本のカップ麺、人気の理由は?
蒙古タンメン中本のカップ麺を実際に食べてみると、その人気の理由がはっきり分かりました。本店の本物の味を「完全には再現しようとしていない」のです。
店舗で食べた強烈な辛さをそのまま再現すれば、辛いものが苦手な人は食べられません。また、実店舗の味が大好きなファンにとっては、辛味がないと物足りないと感じる可能性があります。
だからこそ、ベースのスープの味はできるだけ本物を再現しながら、カップ麺独自の「辛味オイル」を別添えにすることで、自分好みの辛さに調節できるようにしているのです。これにより、辛さを求める層から、辛さが苦手な層までをカバーできる商品となり、購入客層が広がったと考えられます。
ここに、同商品が売れ続けている理由があります。
売れるPB商品の条件は、あらゆる層に愛されること。これを「全客対応商品」と言います。性別や年齢、居住エリアに関係なく、全客対応商品にするために商品改良を続けたことが、商品の大ヒットにつながったのです。
徹底的に商品を改良し続ける
PB商品は、今やどの店舗でも見られるようになりました。日本の小売業がよりもうかる経営体質にするためには、メーカーからの仕入れだけでなく、粗利率が高くとれるPB商品開発は必須なのです。
特にカップ麺に注目する企業は多く、日本即席食品工業協会によると、2024年度はJAS製品のみで年間1218アイテムが発売されました。
蒙古タンメン中本のカップ麺は、2008年に関東・甲信越エリアのセブン-イレブンで発売されました。売れ行きが好調だったことから、全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデンとグループ企業の各店舗へと販売網を拡大しました。
ちぢれ麺からストレート麺に変え、麺やキャベツを増量し、スープの味も改善。商品の質を追求した結果、圧倒的に売れ続ける単品になったのです。
セブンプレミアムが広く支持されるのは、商品へのこだわりが理由です。
もともと健康上の理由で店を閉じた先代の中本正氏。そこに、現在の蒙古タンメン中本の運営会社である誠フードサービス代表取締役の白根誠氏が通って直談判し、2000年に再オープンしたのが蒙古タンメン中本 上板橋本店です。
そうした歴史もあり、セブンプレミアムの開発者は実際の店舗に定期的に通い、カップ麺でどのように再現するのかを真剣に考えたのです。結果的に蒙古タンメン中本のカップ麺は妥協が一切ない味となり、ロングセラー商品となりました。
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