まるで鮮魚の百貨店「角上魚類」が“魚離れ”の逆風をものともせず、成長を続けられるワケ(1/3 ページ)
「魚離れ」が叫ばれる中、鮮魚を中心に取り扱う角上魚類が絶好調だ。なぜ、逆風の中でも成長を続けられているのか。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
「角上魚類」の存在感が増している。22店舗(執筆時点)と規模は大きくないが、直近では埼玉県のロードサイドで攻勢をかけており、今秋にも新店を出店する計画だ。17期連続の増収と好調で、創業から50年超と老舗ながら最近になってメディアで注目を浴び、遅咲きながら成功している。消費者の魚離れが続く中、角上魚類はなぜ成長を続けるのか。その強みを探っていく。
業績絶好調の背景にはリピーターの存在も?
角上魚類は1974年に「魚のアメ横」と呼ばれる新潟県寺泊町の海岸通りで鮮魚直販店として創業した。1984年に関東1号店として群馬県高崎市に出店すると、その後は埼玉や東京、千葉などにも出店して店舗数を伸ばしていく。
22店舗中、新潟県には2店舗しかなく、埼玉県(8店舗)が最も多い。立地はロードサイドが中心だが、赤羽店(東京都北区)やシャポー船橋店(千葉県船橋市)のように駅チカの店舗もある。
近年は業績が著しく伸びている。運営元の角上魚類ホールディングス(HD)の売上高は2020年3月期の353億円から、直近の2025年3月期は457億円まで成長した。店舗数の増加ペースよりも伸びており、既存店の売上高が好調なようだ。
ここ数年はテレビで積極的に取り上げられ、知名度が向上したことも大きいだろう。とはいえ、そもそも長期で増収が続いている。SNSやグーグルマップ上では評価する意見が多く、リピーターを相当に獲得していると考えられる。
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