なぜ「パズドラ」に続くヒット作が生み出せないのか “物言う株主”に狙われたガンホーと任天堂の違い(2/3 ページ)
「パズドラ」で有名なガンホー・オンライン・エンターテイメントが物言う株主に狙われている。背景にはパズドラに続く人気作を生み出せない構造にあるようだ。
パズドラで業績が急拡大も……
ガンホーは2002年に創業し、韓国の企業が開発したオンラインゲーム「ラグナロクオンライン」を日本でリリースした。他社開発や自社開発のゲームを運営しながら成長を続けていた中、転機となったのは2012年にスマホ向けゲームのパズドラをリリースしたことだ。パズルを動かしてモンスターを倒す直感的な操作がユーザーに受け、大ヒット作となった。スマホが普及し始める頃に先行したことも成功につながった。
国内累計ダウンロード数は2013年に1000万、2018年には5000万を突破した。国外では北米でも1000万ダウンロード超を記録しており、2011年度まで100億円を下回っていたガンホーの年間売上高は、2014年度に1730億円のピークを迎えた。
売り上げはついに1000億円を割った
しかし、以降の業績は悪化して売上高が1000億円規模まで縮小した。国内の売上高はパズドラが中心とみられ、パズドラの不調が影響しているようだ。アクティブユーザー数については具体的な数字を公表していないものの、ガンホーが公表するグラフを参考にすると、ピーク時の半分以下に減少している。
2025年度の売上高に占める海外比率は約66%であり、2割程度だった2017年度から大きく伸長している。しかし、国内売上高の減少で相対的に伸びた部分も大きい。
海外事業もラグナロクシリーズやパズドラが中心だ。新たなヒット作を生み出せず、全社の業績は軟調が続いている。
近年は特に業績悪化が顕著で、2025年度には売上高が1000億円を下回った。一方で広告宣伝費や業務委託費、人件費などのコストが上昇し、利益を圧迫している。
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