売上1.7倍のサーティワン、なぜ今「ロゴ刷新」? 35年ぶり決断の背景(4/4 ページ)
サーティワンが35年ぶりにロゴを大幅刷新した。同社の業績は直近5年間で著しく伸びており、今回の変更は不振脱却を狙ったものではない。その成長の背景と新ロゴに込められた戦略を解説する。
アプリの普及・テークアウト需要も好調要因
2014年にリリースした公式アプリ「31Club」は、2019年のポイントプログラム「アイスマイル」導入をきっかけに、認知度が向上した。
1円につき「1アイスマイル」を付与するほか、来店ごとにポイントがもらえる。一定のマイルをためると割引サービスを受けられ、来店回数に応じたクーポンも配布している。
31Clubの会員数は2025年6月に1000万人を突破した。売上全体に占める会員の購入比率は、2021年6月時点の23.5%から、2025年6月には40%を超えた。
そして他の外食企業と同様に、コロナ禍を通じてテークアウト需要が拡大した。売り上げに占めるテークアウト比率は、以前の約20%から2024年度には約40%へと倍増。この間にテークアウト専門店「サーティワン アイスクリーム To Go」も積極的に増やした。
アイスクリーム市場で圧倒的なシェアを誇るサーティワンだが、一部メディアで同社関係者が主張しているように、競合は「スイーツ専門店」である。加えて、デザート感覚で甘いドリンクを買えるスターバックスやゴンチャといったカフェチェーンも競合となり得るだろう。
異業種との競争の中で、新しいロゴや店舗デザインが客層拡大につながるのか。サーティワンの今後に注目したい。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?

