売上1.7倍のサーティワン、なぜ今「ロゴ刷新」? 35年ぶり決断の背景(3/4 ページ)
サーティワンが35年ぶりにロゴを大幅刷新した。同社の業績は直近5年間で著しく伸びており、今回の変更は不振脱却を狙ったものではない。その成長の背景と新ロゴに込められた戦略を解説する。
業績が伸びた4つの理由
近年のサーティワンは総来店客数を公表していないが、店舗売上高の伸びは客数の増加が寄与したと推測できる。小売価格はFCオーナーが決定権を持つ。一定の値上げも実施されているが、過去6年間で1.7倍に達するほどではない。
筆者は以下の4点が集客拡大につながったと考えている。
- 気温の上昇
- 店舗リニューアル
- 公式アプリ「31Club」の普及
- テークアウト需要の拡大
気温上昇に関しては周知の通り、夏だけでなく春秋の気温も上昇し、冬は暖冬傾向が強まっている。気象庁によると、東京における7月の平均気温は、2019年の24.1度から2025年の28.4度まで上昇した。
夏の猛暑は外出控えを招く側面もあるが、それ以上に春秋の気温上昇による需要拡大の影響が大きいと考えられる。夕食後・飲酒後や、1日のご褒美として楽しむ「夜アイス」の流行も、需要を押し上げた。
店舗リニューアルについては、2017年頃からレジ上にデジタルサイネージを導入。利用客が注文前に商品や価格を確認できるよう利便性を高めた。
2021年頃からは大規模な改装を進めており、木目を基調とした上質で現代的なデザインの店舗も導入した。これまでは「子供っぽい」印象もあったが、改装後はカフェのような落ち着いた雰囲気に変わっている。近年、同社で大人客や男性客が増えているのは、こうしたリニューアルの効果もあると考えられる。
なお、4月からのロゴ刷新に合わせて、また新しい店舗デザインを順次導入する。ロードサイドの店舗では温かみのある客席を重視した「LOUNGEデザイン」を採用し、商業施設内の店舗では都会的で先進的なイメージの「STUDIOデザイン」を導入する。
台湾発のグローバルティーカフェ「ゴンチャ」のような、比較的新しいカフェチェーンを想起させる内装だ。SNSでは「Z世代、α世代に受けそうだ」といった肯定的な意見もみられる。
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