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「終わった」と言われたサンマルク V字回復に導いた戦略とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)
サンマルクHDが、業態を拡大しながら業績を伸ばしている。社長の藤川氏は、なぜこのような戦略を採用したのか?
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
「サンマルクカフェ」や「鎌倉パスタ」などのヒット業態で知られるサンマルクホールディングス(以下、サンマルクHD)が、2022年に就任した藤川祐樹社長の下で再び成長軌道に乗りつつある。
2024年には、牛カツ業態の「京都勝牛」「牛かつ もと村」の運営会社を相次いで買収。さらに2026年5月には、本社の中核機能を岡山市から京都市へ移転し、グローバル展開を推進する方針を打ち出すなど、従来には見られなかった大胆な動きを見せている。
主力のサンマルクカフェにも改革のメスを入れ、お茶に焦点を当てた新業態を投入。また、パスタ業態でも新たな切り口でのブランド開発を進めるなど、既存事業の見直しにも踏み込んでいる。
こうした取り組みもあり、業績は明らかに回復している。2019年に売上高は過去最高となる約700億円に到達。その後、コロナ禍で落ち込んだが、今期は第3四半期時点で約660億円。過去最高の更新が確実視されている。
本稿では、その原動力となっている藤川氏の変革に迫ってみたい。
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