なぜ、コメダの営業利益率は高いのか? 主要カフェチェーン決算比較で見えた“稼ぐ構造”(1/3 ページ)
カフェや喫茶店の営業利益率は10%を超えていれば優良とされますが、コメダ珈琲店は直近で16.5%を記録しています。その強さは何によって支えられているのでしょうか?
コメダ珈琲店といえば、シロノワールや小倉トースト、みそカツパンといった定番メニューで知られています。こうした支持の厚いメニューに加え、ゆったりとしたソファ席や長居しやすい空間も、大きな魅力の一つです。
居心地の良さで知られるコメダHD(以下、コメダ)ですが、実は業績面でも強く、営業利益率が高いことも特徴です。
一般に、カフェや喫茶店では営業利益率が10%を超えれば優良とされますが、コメダの営業利益率は16.5%と、この水準を大きく上回っています。また、同じく上場しているドトールコーヒーやサンマルクカフェと比べても、営業利益率で5ポイント以上の差があります。
なぜコメダの営業利益率はこれほど高いのでしょうか。さらに、その水準を維持するためにどのような施策が講じられているのでしょうか。本記事では、コメダが高い営業利益率を実現できる理由を掘り下げていきます。
コメダ、ドトール、サンマルクの決算を比較
上場している主要カフェチェーン3社について、直近5カ年の業績を整理しました。
コメダは、2022年2月期から2026年2月期にかけて、売上収益、営業利益、当期利益のいずれも拡大基調で推移しています。売り上げの伸びに伴い利益水準も高まっており、安定した成長が続いていることがうかがえます。
ドトールは、コロナ禍の影響で2022年2月期に営業赤字となりましたが、その後は回復に転じ、売上高・利益ともに持ち直しています。3社の中では売上規模が最も大きく、事業基盤の厚さが特徴です。売り上げの増加に伴い営業利益や当期利益も伸びており、業績回復の動きが明確に表れています。
サンマルクも2022年3月期に営業赤字となった後、回復基調にあります。2023年3月期に営業黒字へ転じ、以降は売上高・利益ともに改善が続いています。売り上げの拡大に伴い収益性も向上しており、コロナ禍からの立て直しが進んでいる状況です。
3社とも売上高や親会社株主に帰属する当期純利益は回復・拡大の傾向にあります。一方で、営業利益率を比較すると、次のような違いが見られます。
近年はドトールの営業利益率の伸びも顕著ですが、依然としてコメダの水準の高さが際立っています。では、なぜコメダは高い営業利益率を維持できているのでしょうか。
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