東京チカラめしの会社、今は「水産」で稼ぐ 売上の半分を占めるまでに成長、なぜ?(1/4 ページ)
大量出店と大量閉店で有名となった「東京チカラめし」、コロナ禍で水産業に参入し、現在は売り上げの半分を占めるまで規模を拡大させました。どのような変遷があったのでしょうか?
かつて大量出店と大量閉店で有名となったファストフードチェーン「東京チカラめし」。一時は大阪市の1店舗のみとなっていましたが2024年、東京法務局内に「東京チカラめし食堂」を出店。現在は国内で2店舗となっています。
この「東京チカラめし」を運営しているのが、SANKO MARKETING FOODS(東京都新宿区)です。
同社はもともと「東京チカラめし」をはじめとする飲食業を主力としていました。しかし、コロナ禍を機に事業を縮小し、今では売り上げの半分を「水産事業」が占めています。
本記事では、同社の成り立ちから東京チカラめしの盛衰、さらに水産事業参入までの経緯と成長を追います。
神田の牛丼店からスタート 個室居酒屋「東方見聞録」で加速
SANKO MARKETING FOODSは約50年前の1975年、JR(当時の国鉄)神田駅のガード下で「三光亭」として産声を上げました。
カレーと牛丼のみというシンプルなメニューですが、生活感を大切にしたことで支持を集め、人気店へと成長。1977年4月に「有限会社三光フーズ」として法人化し、1983年2月には「株式会社三光フーズ」へ組織変更しています。
ただ、創業から約20年間は目立った経営資源に恵まれていたわけではありません。転機となったのは、居酒屋業態への進出です。
1998年、新宿中央東口に「東方見聞録」をオープンしました。当時の居酒屋では珍しかった「個室」を導入したことが特徴です。手作りの味にこだわった”プライベートダイニング”という打ち出しが新しい価値として受け入れられ、成長を加速させました。
その後も、手作り豆腐や湯葉料理をメインとした「月の雫」、串焼きの「庖坊主」など業態を広げ、2002年10月に「三光フーズ」から「三光マーケティングフーズ」へ社名を変更。2003年3月にジャスダックに上場し、2004年9月に東証二部上場を果たします。
2004年6月期の決算では、売上高181億3800万円、営業利益22億8800万円、当期純利益11億800万円と好業績を記録しました。
ところが2008年、右肩上がりの成長を続けてきた同社をリーマンショックが襲いました。
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