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片づけないほうがひらめく理由 創造性と環境の意外な関係「科学的に証明された すごい習慣大百科」(2/2 ページ)

散らかった環境のほうが創造性が高まるという研究がある一方で、整理された環境は集中力を高めるという報告もある。用途によって最適な環境は異なり、発想力を求める仕事では「カオス」が有効とされる。

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日常業務は整理された場所、 発想力は散らかった場所で


科学的に証明された すごい習慣大百科』(堀田秀吾/SBクリエイティブ)

 ヴォーズらの研究によれば、整頓された環境にいる人は、伝統や慣習に倣ならいがちで、勉強や日ごろ行っている作業に集中できる一方で、散らかっている環境にいる人は、それらから解き放たれるとしています。

 つまり、日常業務的な仕事をするのであれば、整頓されているデスクのほうが好ましいですが、発想力を求められるような仕事においては、デスクの周辺にさまざまなものが置かれているほうがアイデアが浮かびやすいことが示唆されたのです。

 極端な例かもしれませんが、理論物理学者として知られる天才アルバート・アインシュタインの机は、つねに書類やノートが散乱していたと言われています。

 また、絵画や彫刻などのアートだけでなく舞台芸術や詩人など幅広く制作活動をしていたパブロ・ピカソのアトリエも、ひどく散らかっていたことで有名です。

 アイデアが求められるような仕事をするときは、煩雑な場所で仕事をすると、思わぬ成果を上げられるかもしれません。環境によってクリエイティビティは変えられるのです。

著者プロフィール:堀田秀吾

 言語学者(法言語学、心理言語学)。明治大学教授。1999年、シカゴ大学言語学部博士課程修了(Ph.D. in Linguistics、言語学博士)。2000年、立命館大学法学部助教授。2005年、ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了、2008年同博士課程単位取得退学。2008年、明治大学法学部准教授。2010年、明治大学法学部教授。司法分野におけるコミュニケーションに関して、社会言語学、心理言語学、脳科学などのさまざまな学術分野の知見を融合した多角的な研究を国内外で展開している。また、研究以外の活動も積極的に行っており、企業の顧問や芸能事務所の監修、ワイドショーのレギュラー・コメンテーターなども務める。著書に『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(クロスメディア・パブリッシング・共著)、『科学的に元気になる方法集めました』(文響社)、『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)など多数。


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