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任天堂IP戦略の本当の狙い 映画が売るのはチケットだけではない(3/3 ページ)
任天堂の映像戦略が、ゲーム機ビジネスを押し上げる第2の柱として重みを増している。人気ゲーム「スーパーマリオ」を原作にしたアニメ映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」が4月24日、日本で公開された。
宮本氏は昨年11月の経営方針説明会で、映像制作に踏み出した理由について、「任天堂が次に資産として長く持ち続けられる娯楽体験を考えた結果」と説明。従来はゲームの双方向性にこだわってきたが、「受け身のメディア」の映像にも広げることで、世界中の人に長く届く任天堂らしい娯楽をつくる考えを示した。
今作が注目されるのは、昨年発売したゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の普及期と重なるためだ。スイッチ2は製造コストの高さが課題で、メモリー価格が生成人工知能(AI)向け需要の拡大で高騰し、さらに採算を圧迫するとの懸念がある。27年5月には「ゼルダの伝説」の実写映画公開も控える。映像戦略は成功に向けて着実に前進しているが、その成果をスイッチ2の長期的な成長に結びつけられるかが、次の焦点となる。(桑島浩任)
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