急増する悪徳業者、「AI検索対策」のワナ だまされないためのシンプルな必須知識(2/3 ページ)
AI検索対策と称して、意味のない施策を提供する悪質な業者が増えてきた。そうした業者を見分ける判断基準は何なのか?
低品質な被リンク
まず注意したいのが、「AI検索対策」としてリンクの重要性をうたった「被リンクパッケージ」の契約の勧誘です。
関連性の低いサイトからのリンクや金銭によるリンク獲得は、Googleのスパムポリシーに違反しており、AIに引用されるどころか、検索結果から完全に除外されるリスクがあります。
AI検索対策において、外部サイトで自社が言及されることや、リンクが重要視されるのは事実です。AIは信頼できる情報源を参照元として選ぶため、権威性のあるサイトからのリンクは、確かに加点要素となり得ます。しかし、これを悪用して「AIに引用されやすくなる」という名目で、低品質な相互リンクやリンク集に登録させようとする業者が後を絶ちません。
そのリンクがビジネスに寄与するのか、Ahrefs(エイチレフス)などのSEOツールでリンク元のランクや流入数の実態を確認するなど、冷静な判断が必要です。
AIによるコンテンツの大量生産
次に注意すべきは、AIによるコンテンツの量産を推奨する動きです。
AIが回答を作成する際、AIはサイト全体の権威性や内容を多角的に評価し、高品質なコンテンツ群から情報を引用します。そのため、専門記事はもちろん、サービスページや会社概要など、サイト全体の網羅性と信頼性を構築することが不可欠です。
この仕組みを逆手に取り、「AIで大量の記事を作れば回答を独占できる」とうたう業者が増えています。しかし、GEOの本質は「量の担保」ではありません。AIは情報の再構成にあたり、内容の正確性や独自性に加え、「誰が発信しているか」という信頼のシグナル「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」を厳しく精査します。AIが生成しただけの価値のないコンテンツは、参照に値しない「ノイズ」と判断されるリスクが高く、むしろ自社サイト全体の評価を下げる結果になりかねません。
AI活用はあくまで効率化の手段です。作業を丸投げするのではなく、自社でディレクションを行い、専門家の知見を入れることこそが、AIに選ばれ、引用され続けるための有効な戦略となります。
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