急増する悪徳業者、「AI検索対策」のワナ だまされないためのシンプルな必須知識(3/3 ページ)
AI検索対策と称して、意味のない施策を提供する悪質な業者が増えてきた。そうした業者を見分ける判断基準は何なのか?
便乗型の「MEO対策」
また、最近では「AI対策のためにMEO(Map Engine Optimization、地図検索エンジン最適化)対策をしましょう」という営業トークも目立ちます。
確かに、Google検索やGoogleマップ上に店舗・会社の情報を無料で掲載・管理する「Googleビジネスプロフィール」を充実させることは、地域性の高い検索に対しては有効です。しかし、これを「AI検索対策」として取り組むべきかは慎重に考えるべきです。
特に、AIに学習させるために口コミを不正にコントロールし、高評価を無理に獲得するような施策は非常に危険です。これはAI検索の根幹である「信頼性」を揺るがす悪質な行為とみなされ、発覚すれば検索結果から完全に排除されるリスクがあります。
店舗型ビジネスにおいてMEOが重要であることは間違いありませんが、それは本来、日常的なマーケティング活動の一環として行われるべきものです。
GEOやLLMOは、地図情報のような局所的なデータへの対応にとどまりません。小手先の対策ではなく、Web全体で自社ブランドがどう定義されているかを見直し、整えていくことが必要なのです。
専門性の高いGEOパートナーを見極めるには
最後に、変化の激しいAI検索時代において、真に信頼できるパートナーを選ぶためのポイントを紹介します。
まず、GEOやLLMOが、これまでのSEOで培われた「検索意図の把握」や「情報の構造化」といった原理原則の上に成り立っていることを念頭に置くべきです。SEOにおける確かな知見と実績は、いわば信頼の土台。これがあって初めて、AIに対しても論理的で再現性の高い施策が展開可能となります。
その上で、GEOやLLMOを単なる「SEOの延長線上」の施策として捉えるのではなく、より広い視野を持って向き合う姿勢も欠かせません。AI時代の最適化を突き詰めると、サイト内の調整はもちろん、イベントやセミナーなどで得た一次情報をWeb上に蓄積し、自社の専門性や信頼性を示していくことが不可欠だからです。
AIの特性を捉えた上で、どの媒体にどれほどの労力をかけるべきか。その全体設計を具体的かつ論理的に言語化できるかどうかが、良いGEO会社を見極める指標の1つといえるでしょう。一歩先を見据えた提案を、SEOの深い知見とあわせて提示できる会社こそ、この変革期に選ぶべき一社なのです。
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