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明暗分かれた「無印良品」と「ニトリ」 2社の差はどこで生まれたのか(4/5 ページ)
好調な良品計画に対し、近年苦戦しているニトリHD。実はライバル関係にある2社の明暗が分かれた背景について解説する。
“成長続き”の無印良品
無印良品は1980年に西友のPB(プライベートブランド)として誕生し、1983年から店舗を展開してきた。無印良品の開発は、セゾングループの堤清二氏が1973年に設立した「商品科学研究所」が主導した。
初代所長には女性が就任し、主婦によるモニタリングを取り入れながら商品を開発。堤氏の過剰な消費社会に対するアンチテーゼから、簡素なブランドになったとされている。当初は食品が中心だったが、雑貨や家具にまで手を広げた。
1992年から都市部でワンフロアの大型店を出店し、徐々に知名度を高めた。売上高は1999年度に1000億円、2013年度に2000億円、2018年度に4000億円を突破するなど、急速に成長している。当初は都市部の店舗が中心だったが、依然として拡大の余地は大きく、現在でも地方の大型モールやロードサイドへの出店を続けている。中国大陸には2005年に進出し、2013年に100店舗を達成した。
冒頭の通り、近年も拡大路線が続いている。2025年8月期の売上高は国内4701億円、東アジア2222億円で、その他の地域も合わせると7846億円だ。2026年2月末時点で国内700店舗を展開し、海外では中国大陸の437店舗を中心に760店舗を展開する。
新規出店に加え、既存店売上高の著しい成長が全体の業績をけん引している。近年は化粧水などの評価や知名度が向上し、2025年8月期にはヘルス&ビューティーの国内売上高が1000億円を突破した。
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