Kaggleトップ1%のAI人材、なぜNTT東日本に? 若手データサイエンティストの活躍(2/5 ページ)
世界中のAI人材が競う技術コンペ「Kaggle」で上位1%に入る「Kaggle Master」の若手3人は、なぜNTT東日本を選んだのか。Kaggleでの学びをどう実務に生かしているのか。
「NTT東日本が、AI開発をしているとは知らなかった」
3人はいずれも大学院で情報系を専攻し、修士課程を修了している。森田氏は撮影した画像や映像から、特定の物体の位置・種類・個数などの情報を検出するという画像認識に関わる研究を、青柳氏は人間の呼吸音のデータを分析し、そこから疾患の有無や種類を見分ける研究を、小林氏は人間の神経細胞の働きを分析し、その情報処理の仕組みをAIのアルゴリズム設計に生かす基礎研究に取り組んでいた。
就職活動ではIT・通信系を中心に見ており、3人ともデータサイエンティストという職種を軸に企業を選んでいた。彼らが「NTT東日本が、AI開発をしていたとは知らなかった」と話すように、2021年当時、同社ではAIの内製化を目的とした「データビジネス共創担当チーム」が立ち上がってまだ数年と、就活市場での存在感は強くなかった。
彼らがその存在を知ったきっかけは、NTT東日本のデータサイエンティストを対象としたインターン募集を目にしたことだ。「画像認識AI技術を用いた課題解決と提案」などをテーマにしたお題が与えられる実務型インターンへの参加や、その後の懇親会などを通じて、会社への理解を深めていった。
入社の決め手について尋ねると、顧客へのヒアリングを通じた要件定義から、AI開発、AWSを用いたインフラ構築まで、プロジェクトの上流から下流まで一貫して関われる点を3人とも魅力として挙げた。加えて「先輩たちが技術とビジネス、2つの領域にまたがって働いている点も印象的だった」と青柳氏は語る。
森田氏は「当時は広島に住んでいたのですが、内定をいただいた後に、社員さんが広島まで会いに来たんです。大手企業がここまでするのか、と驚きました」と振り返る。また、NTT東日本には当時、Kaggle Masterの称号を持つ人材がおらず、自身が最初のMasterを目指せる環境にも魅力を感じていたという。
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