2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

採用コスト半減、離職ほぼ解消 沖縄ホテル企業の「脱・外注任せ」の外国人採用(2/5 ページ)

外国人採用の内製化で、採用コスト削減と定着率向上を実現した企業がある。沖縄県を中心にホテルを運営するリゾーツ琉球だ。以前は外注頼みだったというが、そこからどのような改革を行ったのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「不安要素」を取り除く独自のホテル研修

 4月下旬、リゾーツ琉球が運営するリゾートホテル「琉球温泉 瀬長島ホテル」(豊見城市)の一室では、外国人労働者向けの就業前研修が行われていた。「ザ・リッツ・カールトン沖縄」で5年間の勤務経験があるアショクさんが講師となり、日本で働く上で必要な知識を日本語で一つ一つ確認していく。


リゾーツ琉球が運営するホテルで他社の外国人労働者向けに研修を行うアショクさん(画像:筆者撮影)

 「在留期間を終えて母国に帰る時、在留カードはどうしますか?」「運転免許を持たずに事故を起こしたらどうなりますか?」「日本の大衆浴場に入る時、服は着たままですか?」

 参加したのは、沖縄本島北部で開業予定の高級ヴィラで働くネパール、スリランカ、フィリピン出身の男女5人。日本語学校を卒業したばかりで、日本での就労は初めてだった。ホテル運営会社にとって初の外国人採用だったことから、定着支援を目的に、リゾーツ琉球へ研修実施を依頼したという。なお、今回は人材紹介ではなく、研修支援のみを担った。

 3日間にわたる研修では、日本の生活マナーや重要法令、給与明細の見方などの座学に加え、ベッドメイキングやフロント業務などの実務も学ぶ。接客用語の確認や客室点検の所要時間計測、フロント周辺での表情・姿勢の指導など、特定技能の学習内容を実務に近い形で落とし込んでいる。

 研修を実施する背景には、受け入れ企業側の不安がある。

 正司氏は「初めて外国人労働者を採用する企業は、サービスの質や生活マナーへの理解度に不安を覚えることが多いです。そのため、事前研修は企業、人材の双方にメリットがあると考えています」と語る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る