「マグロより高いコーヒー豆」を落札し続けた、茨城の喫茶チェーン 倒産相次ぐ中で、年商25億円(3/7 ページ)
喫茶店の倒産が相次ぐ中、茨城発の「サザコーヒー」は世界最高級豆の落札や独自の店づくりで年商25億円規模へ成長した。東京進出や店づくりの戦略を取材した。
バリスタの技術も国内最高峰
サザコーヒーの強みは高級豆だけではない。バリスタの技術力と、川上(豆の調達)から川下(店舗での提供)まで一気通貫で行う体制も同社の人気を支えている。
バリスタの技術力では、2025年、同社の従業員がコーヒー抽出や提供技術を競う国内最高峰のバリスタ競技会で「国内2冠」を成し遂げた。
エスプレッソやミルクドリンクの創作から提供までの総合技術を競う「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」(JBC)で、本間啓介バリスタが優勝。ハンドドリップの抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ」(JBrC)では、飯高亘(正しくは「はしごだか」)バリスタが優勝した。2人ともファイナリストの常連だが、同時優勝は初。同じ企業が同一年に2大会を制するのも日本初だった。
技術力に加えて、サザコーヒーを特徴づけているのが、大手チェーンとは異なる“現場主義”の豆の調達体制だ。スターバックスのような大規模チェーンでも産地開拓は行うが、調達、品質管理、店舗運営などは分業化される。一方、サザコーヒーでは、太郎氏を筆頭に専任の担当者が世界の産地を訪れて豆を調達し、時には自ら店舗でコーヒー抽出も行う。
こうした体制は、近年のコーヒー豆高騰局面でも強みとなった。
「コーヒー豆の高騰は経営には打撃です。ドル高もあり、相場の基準となるニューヨーク市場の価格は、感覚的には3倍くらいに上がりました。ただ、当社は昔から『おいしい時に、良いものをまとめて買う』というやり方をしていたので、値上がり前に良い豆をたくさん確保できていました」
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