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「マグロより高いコーヒー豆」を落札し続けた、茨城の喫茶チェーン 倒産相次ぐ中で、年商25億円(6/7 ページ)

喫茶店の倒産が相次ぐ中、茨城発の「サザコーヒー」は世界最高級豆の落札や独自の店づくりで年商25億円規模へ成長した。東京進出や店づくりの戦略を取材した。

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「こだわり客」だけに絞らない理由

 サザコーヒーが興味深いのは、高品質なコーヒーを追求し、日本屈指のバリスタを抱えながらも、こだわり客だけを相手にする「コーヒー道場」(厳選したコーヒーなどドリンクメニューを絞り、コーヒー通に訴求する店)には決してしないことだ。

 店の広さや立地によってメニューは異なるが、茨城県ひたちなか市の本店を中心にパンやケーキなども幅広くそろえる。そうした訴求もあり、コーヒー通以外のお客も訪れる。

 「よく言うのが、『ワサビがおいしいからって、ワサビだけ舐(な)めないでしょう』と。刺身があって、しょうゆがあって、全部を組み合わせて食べるからおいしいわけですよね。コーヒーも同じです。パンでもケーキでも、食事でもいい。それらと一緒に楽しめるコーヒーであることが大事だと考えています」


取材時に披露された「パンメニュー」。店での内容とは一部異なる(画像:筆者撮影)

 こうした考えから、店づくりも多彩だ。茨城の店舗と首都圏の駅構内の店では客層も異なるが、基本は「心地よく滞在できる空間」を目指しているという。

 その象徴が本店だ。詳しくは後編で紹介するが、中庭やテラス席があり、天気の良い日はゆったりした空間で飲食を楽しむことができる。コーヒー豆やカップ、皿などを豊富にそろえた物販コーナーに加え、無料で見学できるギャラリーも備えている。

 イベントを積極的に行うのも、新鮮さを感じてもらうためだ。対面イベントだけでなく、動画やSNSも活用してきた。もちろん、期待した反応が得られなかった取り組みもあった。それでも試行錯誤を重ねながら、コーヒー単体ではなく「店で過ごす時間」全体の価値を高めてきた。

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