インタビュー
ピーク時の3分の1まで低迷 「スッパイマン」を15億円企業に復活させた”意外性戦略”(2/5 ページ)
沖縄発の乾燥梅菓子「スッパイマン」。俳優の木村拓哉さんの発言で知名度が急上昇し、ピーク時は年商10億円以上に達したが、後に4億円まで失速する。そこからV字回復を遂げ、2025年度は年商15億円を更新。どのような戦略があったのか。
本土復帰を機に製造業へ、1981年にスッパイマン誕生
上間菓子店の創業は1966年。上間氏の父で、創業者の上間信治氏が那覇市の農連市場で営んでいた菓子卸売店が原点だ。二次問屋、三次問屋として地域の駄菓子屋などに商品を供給していたが、1972年の沖縄の本土復帰を機に製造業への事業転換の道を探った。
「創業者は、本土復帰で全国企業の沖縄進出が進めば、二次問屋、三次問屋という立場では、いずれ経営が厳しくなると分かっていました。一方で、高度経済成長期にあった当時の日本はメーカーが最も強い時代だったので、自分たちもメーカーになった方が良いと考えたんです」
そこで着目したのが乾燥梅だった。県外ではまだ一般的ではなかったが、温暖な気候の沖縄では、当時から台湾や中国から輸入された乾燥梅を日常的に食べる文化が根付いていた。「まだ熱中症という言葉は一般的ではなかったのですが、その予防で塩分やクエン酸を取る習慣があったのではないでしょうか」と、上間氏は推測する。
ただ、本土復帰に伴い、日本では使用できない甘味料を含む乾燥梅の輸入が制限されることになった。そこで信治氏らは国内で使用可能な天然甘味料を探すとともに、台湾で製造技術を学びながら商品開発を進めた。
こうして1981年、スッパイマンが誕生した。
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