若手の7割が「遠慮のない指導」を要望 ハラスメント回避の“守りのマネジメント”に懸念
20代正社員の約3割が上司の「遠慮」を感じ、うち7割が率直な指導を求めていることが分かった。若手は成長への危機感から、ハラスメントを恐れる守りの管理ではなく、自身の成長に真剣に向き合う「伴走者」としての関わりを上司に求めている。
企業のハラスメント対策が進む中、上司からの「遠慮」に不満を抱く若手社員が多いことが浮き彫りになった。採用支援事業などを手掛けるジェイック(東京都千代田区)が20代正社員238人を対象に実施した調査によると、約3人に1人が日々の職場で上司からの「遠慮」や「過度な気遣い」を感じている。そのうちの70.0%が上司に対して「過度に遠慮しないコミュニケーション」を求めていることが明らかになった。
調査によると「上司が遠慮している」と感じる場面の1位は「ミスや間違いを指摘するとき」(51.3%)だった。次いで「自分のプライベートなことを聞くとき」(27.5%)、「難易度の高い仕事を依頼するとき」(25.0%)、「成長のための指導をするとき」(23.8%)などが上位に入った。人材育成の核となるべき指導やフィードバックの場面において、上司が若手に対して一歩引いて接してしまっている実態がうかがえる。
上司に率直なコミュニケーションを望む最大の理由は、自身のキャリアに対する危機感だ。若手社員からは「指摘されるべきところを指摘されず、成長の速度に影響する」といった自己成長への不安や「遠回しに伝えようとして、真意が伝わらない」といった生産性低下への懸念が寄せられている。
調査結果を受け、ジェイックの近藤浩充取締役は「若手社員が求めているのは自分の成長に真剣に向き合い、必要なことを率直に伝えてくれる“伴走者”としての関わり」であると指摘した上で「本人の価値観や成長意欲を理解した上で、行動や業務プロセスに焦点を当ててフィードバックすることが重要」だとコメントした。
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