コラム
「新卒もシニアもいらない時代」は来るのか 採用と育成の前提が崩れ始めた背景(1/3 ページ)
AIの進化に伴い、新卒とシニアともに採用数の減少が進んでいる。しかし、AI時代の「新卒教育」という観点で見ると、シニアにとってチャンスが生まれ始めている。
「新卒採用、来年から減らします」――そんなニュースが相次いでいる。ENEOSは事務系・IT企画で27卒の新卒採用を見送り、クボタも27卒で約4割の削減を発表した。大和ハウスは26卒で8割近く減らしている。
従業員規模100人以上の企業の人事部門で、毎年新卒採用を行っている採用担当の正社員を対象にした調査によると、6割以上が「新卒採用のやり方を変える必要がある」と回答し、約4割が「AI活用が進むと新卒の採用人数は減る」と予測している。
5年後の人材獲得に対する見通しについて、「新卒採用が主になりそう」と答えた企業は現在の38.3%から25.8%に減少した。
AIの成長は、シニアの早期退職も加速させている。2025年には上場企業43社が早期退職を募集し、対象者は約1万7800人に上った。しかもその約7割が黒字企業だ。
新卒もシニアも減らす。企業は人を減らすことしか考えていないように見えるが、実はその裏側に、シニアにとってのチャンスが生まれ始めている。
今回は3000人以上のシニアのセカンドキャリアを支援してきた立場から、この変化の中でシニアの役割がどう変わるのかを解説する。
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