中小企業の賃上げに「2倍の差」 何が明暗を分けた?(1/3 ページ)
中小企業で働く社員のうち、直近1年で賃上げがあったのは56.8%だった。その数字をさらに読み解くと、賃上げ実施率に2倍の差があることが分かった。どのような要因があったのか?
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中小企業で働く社員のうち、直近1年間で賃上げを経験した人はどのくらいか。日本人事経営研究室(東京都渋谷区)によると、給与が「上がった」のは56.8%だった。
人事評価制度と経営計画がある企業では「上がった」が73.0%に達した一方、両方ともない企業では38.0%にとどまり、制度と計画の有無によって賃上げ実施率に約2倍の差が生じていることが分かった。
給与が上がった人に実際の賃上げ率を調査したところ、「3%未満」(59.9%)、「3%以上〜5%未満」(32.2%)が90%以上を占めた。
一方、本来希望していた賃上げ率としては「5%以上」との回答が45.0%に上り、賃上げの現実と希望との間にギャップがある様子がうかがえる。
現在の給与水準や直近の賃上げに対する納得度を尋ねたところ、64.1%が「納得していない」と回答。人事評価制度と経営計画が両方ともない企業では72.0%まで高まり、評価やビジョンがないことで給与への納得感が薄れる傾向が見てとれた。
評価そのものへの納得感にも差が出た。自分の成果やプロセスが「適正に評価されている」と感じる社員は、両方とも運用している企業では43.0%だったのに対し、両方ともない企業では24.0%にとどまった。
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