経理が毎月「約20時間」費やす仕訳入力 脱・属人化を阻む「見えないルール」の正体:TOKIUMが調査
経理業務のデジタル化が進む一方で、現場では依然として担当者の経験や記憶に頼った業務運用が残っている。TOKIUMの調査では、経理担当者の約3人に2人が仕訳入力の判断基準が属人化していると回答。マニュアル化が十分に進んでいない実態も浮かび上がった。
経理AIエージェントを提供するTOKIUM(東京都中央区)の調査によると、経理担当者は毎月平均20.1時間を仕訳入力に費やしていることが分かった。さらに、仕訳入力の判断基準の多くが、口頭伝承や個人の経験に依存している実態が明らかになった。
経理領域でDXが加速する中、現場では単なる効率化だけでは解決できない「属人化」が課題となっている。
担当者任せの仕訳判断 経理現場に残る“見えないルール”の実態
請求書の仕訳入力業務にかかる手間について「非常に負担を感じている」(13.5%)と「やや負担を感じている」(44.0%)を合わせると57.5%となり、半数以上が負担を感じていることが分かった。また、仕訳入力にかける時間は月平均20.1時間だった。
仕訳入力において「特定の担当者の経験や記憶に依存した判断基準やルールがある」と回答した人は66.1%だった。仕訳入力の判断が属人化している実態がうかがえる。
属人化した判断基準が「ある」と回答した人の中で、その判断基準が社内文書として「十分に整備されている」とした人は24.5%にとどまった。「整備不十分」(55.5%)、「口頭伝承や個人の経験に依存している」(18.2%)の合計は73.7%だった。
経理部門で特に属人化していると感じる業務としては「経費精算の確認・承認」(38.1%)が最も多く、「月次決算・年次決算業務」(34.0%)、「請求書の仕訳入力」(29.5%)と続いた。
自社の仕訳ルールを学習して入力精度が向上するAIエージェントや、AIを活用したBPO(業務委託)サービスがあった場合、回答者の73.0%が利用に前向きだった。内訳は「ぜひ利用したい」(15.5%)、「やや利用したい」(33.7%)、「内容や費用次第で検討したい」(23.8%)となった。
調査は4月17〜24日に実施。全国の企業・団体で経理・財務を担当する従業員946人を対象とした。
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