「配属ガチャ」で人事になった人が6割 やりがいはあるのに将来像を描けない理由(4/4 ページ)
人事経験者500人への調査で、人事への配属を希望していなかった人は約6割に上った。一方で、7割が仕事にやりがいを感じているという。希望外配属でも人事の仕事が面白くなる理由を探った。
社外に目を向ける、人事たち
将来像が見えにくい構造の中で、人事はどう動けばいいのか。最近では、社外に目を向ける動きが広がりを見せており、同社によると、約4割が人事同士で交流や情報交換できるコミュニティーを求めているという。社内では得られないロールモデルや市場の感覚を、外に求めているようだ。
その延長線上に、副業やフリーランスという選択肢もある。複数企業の人事課題に関わることで、1社の中だけでは見えなかったキャリアの広がりに気付く。「採用のプロ」として培った経験を、他社の課題解決に生かす道もある。ただし、人事のスキルがそのまま通用するとは限らない。つぶしは利くが、留意点もある。
「立ち上げ期から採用を担ってきた経験は、同じように成長途上の新興企業で生きる。一方で、人事の仕事は企業文化に強くひもづくため、ある会社のやり方をそっくり別の会社に持ち込めるわけではない」と藤村氏は説明する。むしろ汎用性が高いのは、特定の企業に依存しない個人のスキルだという。
人手不足を背景に、採用や組織開発の領域では、副業やフリーランスとして働く人事人材へのニーズも高い。人事のキャリアは、1社の中で昇進を目指すだけのものではなくなりつつある。
問題は、その選択肢がまだ十分に見えていないことだ。やりがいを感じながらも将来像に迷う人事が、自らの可能性を描けるようになるか。カギは、人事という仕事のキャリアパスを「可視化」していくことにありそうだ。
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