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「ボンカレーらしさ」はどう守る? 食品業界で広がるAI活用(1/3 ページ)

商品開発や製造の効率化を目的に、食品・飲料分野でのAI活用が広がっている。

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産経新聞

 商品開発や製造の効率化を目的に、食品・飲料分野での人工知能(AI)活用が広がっている。大塚食品は発売から58年のロングセラー商品「ボンカレー」について、おなじみの味の決め手となる原材料や秘伝のレシピを学習したAIシステムを導入。属人的なノウハウを数値化することで、伝統の味を守りながら次世代に継承できるだけでなく、消費者ニーズの変化に応じた商品改良も後押ししそうだ。

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 大塚食品は6月、ボンカレーの開発を支援する独自のAIシステム「おいしさLENS(レンズ)」を稼働させた。

 これまでの製品開発に関わる約40年分、数十万ページの紙の資料を電子化し、同社琵琶湖研究所(大津市)が手掛けてきた開発記録や資料などをデータベースに集約。「ボンカレーらしさ」に影響する原材料の重要度を数値で把握できるようにし、原材料の調達状況が変化したり味の改良が必要になったりした場合でも、味の予測をしながら新たなレシピが検討できるようになった。

 同社は「(商品開発の)試行錯誤の過程で得られる判断や工夫は、個々の研究員の中に蓄積される部分も多く、世代交代の際に貴重な技術や知見が十分に継承されない懸念があった」と説明する。

 システムを活用することで商品開発の期間短縮につながり、ボンカレーシリーズの開発や改良に役立つことが期待される。他の商品でも活用することにしていて、同研究所の担当者は「製品化されたレシピだけでなく、成功に至るまでの試行錯誤そのものが資産になる」と強調。その上で、「ブランドの味を守りつつ、これまで思いつかなかった発想にたどり着き、品質を高められる」と語った。

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