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約1000枠の広告を“たった4人”で管理 受注件数2倍、ビックカメラの広告事業「営業しなくても売れる」DX(3/4 ページ)

ビックカメラの広告事業では、典型的なPM型営業の課題を抱えていた。店舗の看板、街頭ビジョン、店内装飾など約1000の広告枠を、わずか4人のチームで管理・営業しており、案件の進行、それにかかわる確認業務が多岐にわたり、本来時間を割くべき営業活動の時間を確保できていなかったという。

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広告掲載、売り上げ「2.6億円」増 予算は3カ月前倒しで達成

藤島: 実際の数値成果としてはいかがですか。

竹下: 受注件数が2倍になりました。これまで接点を持てていなかったメーカー企業にも、広告情報をまとめたWebサイトを案内すると「(Webサイトを)見たんだけど、この枠空いてる?」と連絡をいただける。商談の前の段階で話が進むようになりました。

藤島: 受注件数2倍は、営業組織の伸び方としてはかなり稀有(けう)な数字ですよね。

竹下: 年間の広告掲載の売り上げベースも、約2.6億円の増加になっています。売り上げが伸びた分、業務量に対応するためにメンバーの増員もしているくらいです。

 広告枠もほぼ全枠が埋まっている状態で、以前は1カ月スポットで案件が入り、その後半年空くといったことが当たり前でしたが、今はコンスタントに広告枠を活用できています。

 大手メーカー企業や既存顧客との取引のデジタル化が進んだことで、新規顧客とのあいさつ商談に時間を割けるようになりました。以前は時間がなくて新規との商談に出られなかったのが、今はそこにしっかり向き合えています。


ビックカメラ 営業企画部 竹下芳晴氏(編集部撮影)

竹下: 他にも、階段の踊り場の隅にある鉄扉のような、以前はあまり売れなかった媒体も売れるようになりました。Webサイトでは全ての広告枠を紹介しているので、これまで案内できていなかった多様な広告枠を案内できています。担当者の方がWebサイトで空き状況を確認して「他が埋まっているので、ここでもいいです」とお声がけいただくケースが多くありました。

藤島: 顧客層も広がったとおっしゃってましたね。

竹下: 広告装飾は10万〜20万円くらいの予算から実施できます。これまでお取引のなかった分野のメーカー企業も含めて、顧客数の裾野が広がっています。

藤島: 予算達成のペースも上がりましたか。

竹下: 9月から期が変わるのですが、現状3カ月前倒しで予算達成できています。以前は予算達成できる年もあればできない年もある、という状態でしたが、2025年6月にデジタルセールスルームを導入して営業DXに取り組んでから、継続して予算達成を実現できています。

藤島: ルートセールス的な事務業務は減って、新規開拓に時間を使えるようになった。顧客のペースで検討が進むので、検討スピード自体が上がっている。バイヤーイネーブルメントの典型例ですよね。

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